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「気持ちの整理」が一瞬でできる法
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生き方・教養
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自分で自分を上手にダマす「フレーミング」

『「気持ちの整理」が一瞬でできる法』
[著]内藤誼人 [発行]イースト・プレス


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「ポジティブ思考」とは、ポジティブな枠組みで考えること、「ネガティブ思考」とは、ネガティブな枠組みで考えることだ。

 ネガティブな枠組みで考えると、鬱々(うつ うつ)とした気分になり、ストレスが高まる。だから、最初からポジティブな枠組みでしか考えないようにしよう。思考の枠組みは自分で変えられる。

 思考の枠組みのことを心理学では「フレーミング」と呼ぶが、ポジティブな思考のフレームを作って、その枠内でしか思考しないという癖をつけると、ネガティブな思考はシャットアウトできるようになる。初めはフレームが脆弱なので、ネガティブな思考も入ってきてしまうが、だんだんフレームが強くなっていけば、ネガティブ思考が頭に入り込んでこなくなる。

 体重計に乗ったら2キロ増えていたとしよう。

 ネガティブな思考のフレームを持っている人は、「ああ、太ってしまった」「洋服が入らない」「人に嫌われる」「モテない」というように、思考の連鎖でずるずるとネガティブな思考ばかり引き寄せてしまう。

 人間の思考は線路と一緒で、いったん走り始めると、その方向にしか走れない。この場合、ネガティブな思考のフレームをポジティブな思考のフレームに変えて、走り始めの思考をポジティブにしなければならない。
「ああ、太ってしまった」ではなく、「恰幅がいい」「貫禄がある」「優しそう」「正直そう」「裕福そう」と考えるわけだ。すると、ポジティブな思考がどんどん走り出し、「人に好かれる」「モテる」といった連想につながっていく。その過程で、ネガティブな思考は入ってこない。

 仕事が激務で最近、ご飯がのどを通らないという場合、ネガティブな思考のフレームを持っていると、「病気になる」「もうダメだ」と悲観的になっていくが、ポジティブな思考のフレームを持っていれば、「最近、太り気味だったから、ちょうどいい」と考えることができるだろう。走り始めの思考がポジティブだと、「自然に食事を抜いて、食費も減るからラッキー」と考えられる。走り始めが肝心なのだ。

 
新聞記事の見出しに沿って記憶してしまう

 

 オランダにあるアムステルダム大学のパティー・バルケンバーグ博士が、こんな実験をした。2つのグループに分けて、「オランダの犯罪率の増加」という新聞記事を読ませた。内容は同じだが、見出しだけが違っていた。

 1つのグループには、「政府の責任について問う」という見出しがつけられていた。犯罪が増えるのは政府の責任だ、というわけである。

 もう1つのグループは、「犯罪の取り締まりにかかる経済的な効果」という見出しがついていた。つまり、犯罪を取り締まるのに、費用がいくらかかるのか、ということを暗に匂わせたのだ。

 それから、学生が新聞記事を読み終えた後で、「さあ、これから記憶のテストをします。今読んだ新聞記事の中で、覚えていることを書いてください」と言うと、ほとんどの人が見出しに沿ったことを思い出して書いたという。

 つまり、記事の内容についての記憶が、思考のフレームに影響されたのである。

 人間は、思考のフレームに応じて記憶も引きずられる。それをバルケンバーグ博士は「フレーム効果」と呼んでいる。

 自分の頭の中にあるフレームにそって思考が働くので、ポジティブな思考のフレームができると、人生で起きる出来事をすべてポジティブにとらえられるようになる。これが、いわゆる「楽天家」と呼ばれる人々だ。

 ポジティブな思考のフレームを作り、それを強くするには、何度も繰り返すしかない。少しでもネガティブな思考が入り込んだら、すかさずシャットアウトする。いつも、そうしていると、そのうち、ポジティブな思考が自然に走り出す。

 カウンセリングの世界では、これを「キャナライゼーション」と呼ぶ。日本語に訳すと「水路づけ」だ。思考の流れを水路にたとえると、最初は山の上の方で水が湧き出て、どのように流れていくかは予測できないが、1回、2回と流れていくうちに、そこに水路ができてくる。そして、川の状態になると、もはやその川以外のルートは水が流れない。

 思考の流れもこれと同じで、最初はネガティブな方向に流れたり、ポジティブな方向に流れたりして、なかなか定まらないが、ポジティブな思考のフレームで何度も繰り返し考えていると、そのうち、ポジティブな方向でしか考えられなくなる。

 ポジティブなことばかり考えるようにすると、だれでもポジティブ思考の持ち主になれる。どんなときにも、たえずポジティブな思考が頭の中を流れるように、そういう思考習慣を身につけることが大切だ。

 

 

 
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