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須藤元気のつくり方
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エンタメ
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はじめに

『須藤元気のつくり方』
[著]須藤元気 [発行]イースト・プレス


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 正直言うと、僕はへタレである。

 そんなヘタレな僕が、よくあそこまで頑張ったものだと思いながら、格闘家時代に経験したことを一冊の本にした。

 どちらかというと、僕は格闘家人生をうまくこなしてきた要領の良い人間と思われがちだが、実際のところ誰もの人生がそうであるように、僕の格闘家人生も「綱渡り」だったのである。

 ただ、僕が格闘家として比較的うまくやれた要因のひとつは、僕が現役選手だった頃は、ちょうど格闘界が上りエスカレーターだったからだと思う。何もしなくても、格闘家という肩書きだけでチヤホヤされた時代だったのだ。

 自分のいる業界が上りエスカレーターなのか、下りエスカレーターなのかによって、自分の努力の成果が2倍3倍になったり、半分以下になることもある。事情はどこの世界でも同じだと思うが、それでもなおかつ「格闘界」を泳ぎ渡るということは、数多くの運不運、希望と絶望、不安と喜びを経験することにつながった。

 この本を『須藤元気のつくり方』というタイトルにしたのは、かつて〈ドラえもん〉の中に登場する「野比のび太」のような存在だった僕が、いかに今日までやって来られたかを率直に語りたかったからだ。

 僕は格闘家としての経験を通して、人生には失敗も成功もなく、あるのは自分の生き方をどう意味付けるかにかかっている……のではないだろうかということに、今、思い至った。

 試合でたくさんの勝ち負けを経験してきたが、自分自身を最も高め、人生を豊かにしてくれたのは負けた試合だった。どんな業界でも、勝利だけの人生、成功だけの人生というのは意外に面白みがない。だからこそ、この人生、死なない程度のたくさんの失敗を早めにしておいた方がいい。失敗という肥料が花を咲かせるのだ。

 そんなことを念頭に置きつつ、最後まで読んでもらえたらうれしい。
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