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(2021/11/26 追記)

犬耳書店の作品をRenta!に順次移行します。
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うつ病は90日で90%が治る
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くらし
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1.血圧230の高血圧が一気に平常値130になり、健康も仕事も急回復

『うつ病は90日で90%が治る』
[著]佐藤康行 [発行]ゴマブックス


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高野茂久さん(39・仮名)



 私は20代の頃、ある社会運動に参加していました。理不尽な世の中をなんとかしたいという思いを抱いていた私は、社会を変えるのが自分のやるべきことだと思い、大学を中退してその運動に参加したのです。しかし私の行動は父親の理解を得られず、勘当されてしまいました。結局、その社会運動は何年かしてやめることになり、私はその後、千葉県で整体院を開くことになりました。


 ずっと予約が絶えないくらいお客様に来ていただいて、モチベーションも高かった私は、どんなお客様にも喜んでいただけるような日本一の整体院をつくろうと、大変忙しく充実した毎日を送っていました。業績も好調で、2店舗目も出そうかという勢いでした。しかし一方で、10人以上いたスタッフが、入れ代わり立ち代わり辞めていくようになりました。


 求人広告を出して、何ヵ月もかけてせっかく技術を教えたのに、すぐに辞めていくのです。もう何十人と雇いましたが、1日で辞めていくスタッフもでてきて、辞めるまでの間隔がだんだん短くなっていることに気がつきました。


 お客様に施術させていただいているときの喜びとは裏腹に、毎日朝早くから夜遅くまで教えてきたものが無駄になっていくような感覚で、その繰り返しの毎日でした。スタッフを信用できないという思いがますます加速し、心と体はどんどんズタズタになっていきました。積もり積もったストレスでタバコも吸っていましたし、暴飲暴食もしていました。



 活き活きしているときと、自分でもどうしようもないくらい怒りが抑えられないときの感情のギャップに悩むようになり、周りを迷わせ、さらに自分を責めるという悪循環に陥りました。次第にお客様に対してもそれが現れ出して、施術を行うことも難しくなってきました。そんななかでも、予約はなぜか皆様していただけるのです。そんな感情のコントロールができない中途半端な自分の施術で申し訳なくて、またさらに自分を責めていきました。


 毎朝起きると頭痛がひどく、トイレに駆け込んでは吐き続け、フラフラになりながらも職場に行き、仕事を続けていました。

「なぜなんだろう。なぜみんな辞めていくんだろう。教え方が厳しいのか。自分に何か問題があるに違いない。でもよく分からない。優しく聞いているのに。丁寧に教えているのになぜなんだ」


 いろいろ試しましたが分からないまま、開業して5年が過ぎたある日、私は仕事中にバタンと倒れたのです。倒れたのは自分の整体院の受付でした。救急車で運ばれたのですが、それで分かったことは、血圧がいつの間にか200を超えていて、危険な状態にあったということです。



 その後、仕事に復帰しましたが、なかなか体が動かず、施術に入るのがどんどんできなくなっていきました。お客様の予約を断るなど、周囲にまで迷惑をかけるようになっていたのです。

「毎日何も考えられない。もうこんな院長なら死んでしまったほうが、お客様もスタッフもみんなも幸せなんだろうな」といったことを考えながら、フラフラ生きているような感覚になりました。


 仕事だけでなく家庭でも怒りが止まらなくなり、妻の家事ぶりを責めるといったことにまで発展し、そんな自分もさらに許せなくなっていました。薬を飲んでも常時最高血圧が220から230前後になったとき、通院するたびに医者から「もうあと数年で確実に死にますよ」と言われ、病院を転々とするようになりました。


 その頃の自分は、もう半分あきらめていました。

「こんなに一生懸命やったじゃないか。それでも無理だなあ。もういい。私はみんなの幸せをぶち壊す疫病神だ」とまで思っていました。


 あらゆる面で四面楚歌のような状況になり、限界を迎えた私は、また仕事中に倒れてしまったのです。



 その後、私は友人を通じて、真我「心の再生」医療を受診することになりました。受診してはっきり気づいたのは、父の自分へのとてつもない愛情でした。勘当されたのは、父の本当に命懸けの愛だったんだということに気づかせていただいたのです。それと同時に、スタッフみんなが辞めていった原因、私の怒りの根本的な原因がようやく分かりました。


 父は私をこんなに深く愛してくれていたなんて。自分は、とんでもないことをしてきた。全然間違っていた。皆さん全員に対して申し訳ない気持ちとありがたい気持ちで、泣き続けました。自分の勘違いゆえに、そこから全てが始まっていたのだと分かりました。


 そして、受診した次の日の朝、信じられないことが起きました。これまでの約半年間、毎朝欠かさず頭痛で目が覚め、吐き続けてフラフラのまま何とか仕事に行っていたのが、受診翌日からそれこそピタッとなくなったのです。びっくりです。それ以来、朝そんな状態になったことはありません。あれだけ抑えられなかったスタッフや妻への怒りも、どこかへ消えてしまっていました。


 あれから1年、血圧はどんどん下がり続け、130-85まで下がりました。おまけに心臓、肝臓はじめ、主な臓器もレッドゾーンだった数値が、全て正常値になりました。私は今、自分の身をもって、真我「心の再生」医療は命を救う医療だと確信を持って言えます。自分の死を自分勝手に決めて覚悟していても、そんな思いなんか簡単に吹き飛んでしまうぐらいの偉大な強烈な愛に目覚めた時、命が生きる方向に全力で働き始めるのが、感覚としてよく分かるようになりました。その感覚に意識を合わせていくと、さらにぐんぐんよくなる感じがしました。



 現在、私は整体院の経営を人に譲り、スタッフの一人として整体の仕事を続けています。同僚であるスタッフとのかかわり方も、大きく変わりました。スタッフが何を考えているのか、深い部分を聞かせていただくと、こういうことがやりたいという思いが出てくるんです。


 それを実践していって、意識が変わっていって、一人ひとりが自立したスタッフとして動き始めるようになりました。もちろん悩みも出てくるのですが、お互いにやりとりをしながら解消していくサイクルに、すごくやりがいを感じています。


 さらには、求人を出していないのに、うちで働きたいという人まで現れ始めました。以前求人にとても苦労していたことを考えると、驚きの出来事でした。



 他に変わったことは、お客様の素晴らしさが、より深くたくさん見えるようになったことです。お客様に対しても、例えば骨盤の悪いお客様がいたら、足を組むから骨盤が歪むんだ、この人に原因があるという風に見ることはなくなりました。この人は、このままで素晴らしいんだっていう見方です。お客様の本来の良いところを見ていれば、お客様の方から「私は足を組むからこうやって歪んでしまうんですよね」と、仰るようになりました。お客様ご自身が自然に気づかれて、ご自身で改善されていくようになったのです。


 そして、体や仕事の変化ばかりでなく、家庭ではあんなに怒ってばかりいた妻を愛おしく思えるようになりました。父とも自然に話せるようになりましたし、さらには両親の夫婦仲まで良くなったんです。もしあのとき真我「心の再生」医療に出会っていなかったら、恐らく私はこの世にいなかったと思います。今こうして生きていることすらありがたいです。


 私は周囲の皆様のお蔭で今の命があります。残りの人生を、救っていただいた皆様に、両親に、心の底から喜んでいただけることを実現しなければならない。お返ししなければならない。それが私のやるべきことだと分かりました。そのためだけに生きていこうと決めています。


解説


 高野さんとお会いした時、彼は自分の父親と、父の背景にある社会全体に対して強い憤りを感じていました。それが原因で血圧が異常に高く、上が230、下が185にもなっていたのです。これは、風船でいうなら破裂寸前、まさにパンクしそうな状態でした。いつも激しい頭痛がしていて、心臓をバクバクさせていたのです。彼は、頭と心臓の両方を、苦しそうに抑えていて、いつ脳溢血や心不全で倒れてもおかしくない状態でした。頭部と心臓は人間にとっての急所ですから、どちらに異常が起こっても命にかかわりますが、高野さんの場合は同時に発症する可能性すらありました。高野さんは真我「心の再生」医療を受診する1年ぐらい前から、ずっと血圧降下剤を飲んでいました。しかし血圧は下がらず、医師からも難しい状態であると言われていました。現在、高野さんの血圧は上が130で下が80ですから、極めて正常な値になったと言えるでしょう。



 高野さんが受けた血液検査のデータがあります。まずは彼の血圧が高い頃、2011年の11月に検査した数値をご紹介しましょう。肝機能の数値であるGOT(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ)が82、GPT(グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ)が158でした。現在、GOTはAST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)、GPTはALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)と呼ばれますが、本来は両方とも、肝細胞内で働いていなくてはならない酵素なのです。何らかの原因で肝細胞が破壊されると、血液中に流出します。これを逸脱酵素というのですが、この数値が高いということは肝機能に問題がある証拠であり、正常値はだいたい40以下と言われています。そのため、高野さんのGOTが82、GPTが158というのは、正常値を大幅に超えた値だったのです。



 真我「心の再生」医療受診後、2012年12月のデータでは、それが両方とも正常化して、GOTが19、GPTが22にまで下がっています。また、心臓に負担がかかると分泌されるBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)というホルモンにも変化がありました。高血圧は心臓に負担をかけますから、当然分泌されやすくなるのですが、正常値は20以下とされています。高野さんの場合、この数値が一番高い時には72まで上がっていましたが、真我「心の再生」医療受診後には7・8と、全くの正常値に戻っています。これは、血圧が下がったことの傍証であると考えられます。他には、尿酸値も9だったのですが、これも7・1と正常近くまで戻っていました。



 高野さんは、二十歳くらいの時、父親に勘当された経験がありました。それをずっと根に持っていたのですが、父親は大動脈瘤を患っていて、もし本気で怒りをぶつけようものなら、死んでしまうことも考えられました。そのため高野さんは、無意識のうちに心に蓋をして、父親に対する怒り、恨みを蓄積することになったのです。



 その怒りが、整体院を始めたときにはひとつのバネにもなったのでしょう。整体院を日本一にしようと思い、がんばった。しかし、大きくしたいという思いだけが先行し、周囲との調和がないがしろにされていました。自分の我を最優先させて集まった組織は、やはり崩れやすいのです。それで、どんどんスタッフが辞めていきました。スタッフたちも人間ですから、何らかの感情をぶつけて辞めていくこともあるでしょう。それがまた怒りになり、血圧上昇のひとつのきっかけになったのです。



 高野さんは、本音ではスタッフに対して怒りたくはありませんでした。しかしどうしても怒りが出てきて、常に怒ってしまう。怒っているところへは、人は寄って来ません。恐いので、むしろ逃げていきます。だからスタッフが辞めていくことになりました。高野さんから見れば、信頼して技術を教えたスタッフが辞めていくのは、裏切られたのと同じでしょう。人間というのは、裏切られると腹が立ちます。すると、心臓の動きが変わり、血圧も上がります。怒り、そして心配の気持ちが出ると、血圧がぐんと上がるのです。高野さんの場合、父への怒りと恨みをベースに、さらに周囲に対して怒りや恨みを抱えていたわけですから、慢性的に血圧が高くなっても何らおかしくありません。また、いくら怒りを感じていても、それをお客様に見せるわけにはいきませんから、表面を繕うことでさらなるストレスを生んだのです。


 父への怒りは、普段は表面化していません。その潜在的な怒りがスタッフへの怒りにも関係していると、自分で気づくのは難しいのです。父親との関係という、いわば怒りの元をいつも抱えているのですから、関係ないはずの外部の人にも、別の形で出てしまうことになります。父への潜在的な感情が元となった、長期戦の八つ当たりです。その元を解消しない限りは、何かある度に腹が立ち、誰に対してもぶつかっていく可能性があるのです。



 こういった場合にまず大切なのは、抑圧していた怒りをきちんと外に出すことです。高野さんの顔は、怒りでパンパンになっていました。高野さんの場合、真我「心の再生」医療では、その思いを全部吐き出させたのです。そのことによって、高野さんを抑制していた苦しい心のふたが外れて、その後に、父の高野さんに対する思いが分かる心が溢れてきたのです。高野さんは、父を本当は愛していて、それ故、誤解に次ぐ誤解の心が彼を苦しめていたということを、ご自身で気づくことができました。怒りの元がなくなってしまったのです。



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