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安岡正篤 こころを磨く言葉
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生き方・教養
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第4章 ものの見方・考え方 ──どんな壁でも突破できる「こころの持ち方」

『安岡正篤 こころを磨く言葉』
[著]安岡正篤 [解説]池田光 [発行]イースト・プレス


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【ものを考える上で大切なこととは?】

ものを考える上に大切な三つの原則を述べておきたいと存じます。
第一は、目先にとらわれず、長い目で見る。
第二は、物事の一面だけを見ないで、
できるだけ多面的・全面的に観察する。
第三は、枝葉末節にこだわることなく、根本的に考察する。


◆「賢い答え」を見出すための〈思考の三原則〉


 我々がなかなか本質をつかめないのは、[1]目先のものにとらわれる、[2]一面から判断してしまう、[3]枝葉末節にこだわる、といった表層的な見方をしてしまうからです。

 では、物事の本質をつかむには、どんな考え方をすればいいのでしょうか。
[1]長期的……なるべく目先のものにとらわれないようにして、大きな流れやトレンドのようなものをつかもうとすること
[2]多面的・全面的……たとえば、売り手の立場だけでなく、買い手の立場ではどうかと、少しでも多面的に、そして全体的に考えようとすること
[3]根本的……目に見える現象から、なぜ、なぜ、なぜと深めていき、なるべく根本的なものをつかもうとすること

 こうした考え方を習慣化すれば、安岡の「思考の三原則」が身につきます。

 具体的に、株価はどうなるか、需要が伸びる分野は何かなど、どんな問題についても、三つの観点から考えを深めていくと、人は、その人なりに、いつもより賢い答えが出せるはずです。

【「余計なこと」をしてしまいそうなときには?】

枝葉末節に捉われて物の本質を失うということは俗人のことである。
達人は枝葉末節を捨てて、正鵠(せいこく)を把握する。


◆本質を見失わないために必要な「引き算」の発想


 枝葉末節を削ぎ落として本質を浮かびあがらせる。その事例として、広瀬淡窓(ひろせたんそう)の『淡窓詩話(しわ)』から、こんな話を、安岡は紹介しています。

 ある俳人の弟子が、一つの俳句をつくって師に見てもらいました。
「板の間に 下女取り落とす 海鼠哉(なまこかな)

 師は、道具立てが多すぎると却下します。つまり枝葉が多すぎて、何を(うた)いたいのかわからないからです。そこで弟子は枝葉を落とし、再挑戦します。
「板の間に 取り落としたる 海鼠哉」

 師からは、よくなったものの、まだ一考すべしと許しが出ません。そこで考えぬき、
「取り落とし 取り落としたる 海鼠哉」
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