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渋沢栄一 逆境を生き抜く言葉
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生き方・教養
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第1章 人生の目的 ──渋沢栄一の生涯に学ぶ「天命」の見つけ方

『渋沢栄一 逆境を生き抜く言葉』
[著]渋沢栄一 [解説]池田光 [発行]イースト・プレス


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【人生でいちばん大切な教えとは?】

私は決して空理空論をお話し致しはせぬ。
すべて実地に行ってきて、
処世上に益を得た点のみにつき申し述べるのである。


◆『論語』を指導理念に激動の時代を生きた渋沢


 老齢期の渋沢栄一は、これまでの人生を総まとめした談話を一年九カ月にわたって続けました。「日ごろの感想を世に公表してほしい」という出版社の依頼に応じたのです。

 聞き手が談話を原稿にすると、渋沢は毛筆を用いて丁寧に修正を入れていきます。
「ほとんど始めから原稿をつくったと同様、もしくはそれ以上に力を入れた」(白石喜太郎(しらいしきたろう)『渋沢翁と青淵百話(せいえんひゃくわ)』)と、秘書を務めた白石喜太郎は報告しています。

 こうして百本の随想をまとめ、明治四十五(一九一二)年に『青淵百話』として出版され版を重ねました。この代表作となった『青淵百話』の「青淵」とは、渋沢の雅号です。

 その際、渋沢は空々しいことを話しませんでした。【1】みずからが信じるところを【2】その人生において試し【3】効果があったことだけを話しました。『青淵百話』以降の本も、すべて同じ方針で貫かれています。ちなみに、渋沢が信じたところとは、孔子の教えです。

 研究者の調査によると、渋沢が関与した営利会社は五百余、また国際親善、教育事業、宗教団体、社会事業などは六百余。まさに明治・大正期の社会や経済界を指導しました。その指導理念は、孔子の言行録をまとめた『論語』だったのです。

【進歩に大切なこととは?】

私は青年時代において攘夷(じょうい)を唱えたのであったが、
後これを改めて通商貿易論者となった。
これなども(とど)まるに(あら)ずしてやはり進歩である。


◆進歩するには、一度決めた道にこだわってはいけない


 天保(てんぽう)十一(一八四〇)年、現在の埼玉県深谷(さいたまふかや)血洗島(ちあらいじま)に渋沢栄一は生まれました。生家は畑作、藍玉(あいだま)の製造と販売、養蚕(ようさん)を行う豪農です。幼いころから、父に漢文の初歩的な読本(とくほん)手解(てほど)きを受け、満六歳になると従兄(いとこ)尾高惇忠(おだかあつただ)から『論語』などを学びました。

 ところが渋沢は学問にのめり込んでいきます。その向学心に不安をいだいた父から、
「お前も数えで十四歳になったから、家業にも心を入れてもらわなければならぬ」

 と(くぎ)を刺されます。ときは幕末であり、黒船来航によって世情は騒然としていました。そんななかで、師の尾高惇忠は水戸(みと)学派に傾倒していきます。
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