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NGO世界一周!
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政治・社会
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はじめに

『NGO世界一周!』
[著]阿部亮 [発行]扶桑社


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 この本を手にお取りいただき、ありがとうございます。司法書士の阿部亮です。普段の僕は、新宿の事務所で企業や不動産の登記、簡易裁判所で行われる裁判の訴訟代理人、債務整理……といった業務を行っています。


 そんな僕が平成二二年の秋、カンボジアに学校を建てました。「え? 何をいきなり!?」と思われるかもしれません。ほんの数年前なら、僕も同じような反応を示したと思います。しかし、たくさんの出会いやきっかけを通して大きな気付きがあり、いまは開発途上国に一年に一棟、学校を建てるという目標を掲げています。今年、平成二三年は、ネパールで一棟、西アフリカのブルキナファソでも二棟の学校を建設中です。


 本書でお話ししていきたいのは、このような学校建設に取り組むようになったその出会いやきっかけについてです。一九歳で初めての世界一周の旅をし、そこで出会った一〇歳に満たないビジネスマン、自国の現状を憂うエチオピアの銀行マン、イエメンのオールドタウンで僕を叱咤激励してくれた少年……。彼らのまっすぐな瞳と抜群の商才を目の当たりにした僕は、お世話になった恩返しの意味で、「彼らが世界で活躍するチャンスをつかむため、平等に教育を受けられる場をつくりたい」と学校建設を思い立ちました。

 しかし、実際に学校を建てるにあたっては、僕ひとりの力では到底、不可能。信頼できるパートナーの存在が必要不可欠でした。そこで、信用できるNGO団体とどうやって知り合い、どうやって実際の学校建設にこぎつけたかに触れつつ、改めて第三章で各NGOの代表の方々のインタビューにも紙幅を割きました。


 皆さんは「ボランティア」や「寄付」という言葉を聞いて、どのようなイメージを思い浮かべますか? いまでこそ“伊達直人”と名乗る人から児童養護施設へランドセルが贈られたニュースが脚光を浴びたり、東日本大震災で多くの人が被災地の方々に義援金を送るなど善意のイメージで捉えられるようになってきました。しかし、それでもまだ「偽善的」、もしくは「そのおカネ、本当に必要な人の手に渡っているの?」と懐疑的な目を向ける人がたくさんいるように思います。それとはまったく逆に、「身を削ってでも他人のために尽くしてこそのボランティア」という風に考える人も多くいます。しかし、「ボランティア」とか「寄付」って色眼鏡で見るものでも、大仰に考えるものでもないと思うんです。これこそ、僕が本書の中で伝えたいメッセージのひとつ。もし、あなたが怪我をしていて、電車で席を譲られたら「ありがとう」って言いますよね? 誰だって困っている人がいたら自分ができることをしてあげたいし、それに対して親切にされた人は「ありがとう」と答えるでしょう。そして、その言葉を聞いた人は、とても嬉しく感じるでしょう。本来それは、とても自然なことのはずです。僕が考える「ボランティア」「寄付」は、そういったことと同義なんです。


 本書に登場するさまざまな団体の存在や取り組みを知っていただき、あなたの心に「この取り組みには共感できるなあ。だったら、何か行動を起こしてみようかな」という気持ちが芽吹けば、こんなに嬉しいことはありません。

 この先の章は、僕の半生から始まります。地方の片田舎で生まれたある男がどのように育ち、アジアやアフリカに学校を建てる司法書士になったのか、人生のいちサンプルとしてもおもしろがっていただければ幸いです。


 平成二三年一一月一五日
阿部 亮
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