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20代からの「成功地図」の歩き方
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ビジネス
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はじめに

『20代からの「成功地図」の歩き方』
[著]中島孝志 [発行]イースト・プレス


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「いつも自分自身を当事者の立場に置き、自分があって会社があるという姿勢を持ちながら、団体行動ができるような人間。これからは自立してものごとを判断し、自主的にきちんと行動できる人間が必要です」

 これはキヤノン社長、御手洗冨士夫さんの発言である。

 入社して3年以上の月日が経つと、新人という段階から1段階ステップアップし、これからは実力そのものが求められる年代になってくる。

 上司からは能力アップをつねに求められ、あらゆる若手向けのビジネス書を見るとスキルアップのノウハウが、それこそオンパレードになっている。創造力、問題解決力、表現力、営業力、思考力、人脈力、仕事力……身につけるものは山ほどある。

 そこで「ちょっと待て」と、わたしは言いたい。

 御手洗さんが言っているように、「自分があって会社がある」ということが大前提である。まず自分というものを確立し、その上で能力を磨き上げていかなければ、どんな技術も役に立たない。単に会社の戦力として必要な能力をつけてきただけの人間を、いまはその会社でさえ必要としていないのである。

 逆に言えば、「自分自身のスタンス」というものが明確なら、必要な能力は自然に自己吸収していくし、将来への成功地図は日々、具体的なものになっていくはずである。

 まさか、そんな簡単なわけがない。そう思うだろうか?

 その通り、簡単ではない。

 つまり、仕事をしていくうえで「自分自身をつねに明確にする」ということ、いっけん簡単に見えるが、これが実に難しいのである。

 20代のあなたなら、宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』というアニメ映画を見たことがあるだろう。見ていなくてももちろん構わないのだが、この映画の主人公の女の子は、豚に変えられてしまった両親を助けるために、湯婆婆(ゆばーば)という名の魔女が経営する神々御用達の風呂屋(というか温泉宿、あるいは健康ランドのような感じか)で働くことになる。

 このとき、主人公がもとの世界に戻るために、絶対に忘れてはならないものがある。それは千尋(ちひろ)という「自分の名前」である。

 まさか、自分の名前を忘れるわけがない。そう思ったら大間違いである。

 千尋を省略した、千(せん)という名前で誰からも毎日呼ばれるようになり、日々の業務に忙殺され、そんな生活にもだんだん慣れきっていく……。そうすると主人公は、何度も自分の名前を忘れそうになるのである。

 ちなみに彼女を助けるハクという龍の化身の男性は、すっかり自分の本名を忘れ去ってしまっている。そのため魔女の支配を甘んじて受けることになっているのである。

 自分自身のスタンス、というものもこれと同じではないだろうか。

 日々の仕事を成し遂げることに忙殺され、1日が会社で始まり会社で終わる。これが繰り返されると、前提にある「自分自身」が、いつのまにか見失われていく。日常業務に追い回されているうちに、会社内の成果だけにしか目が向かなくなってしまう。ふと気づくと、業績悪化でリストラされたときには、まったく他所では通用しない人間になっていた……。こんなことは、日常茶飯事である。

 そうならないためには、どうするか。まず、あなた自身のための「成功地図」をしっかり描き、会社や仕事をその中で明確に位置付けていくことである。

 本書では、まさにそのためのノウハウを追求をした。また取り上げた多くの事例も、それぞれ異なる道筋を描いてはいても、これからのあなたに非常に参考になるものである。

 一方で本書は従来の20代向けの類書より、「○○力の鍛え方」といった内容には重きを置いていない。もちろん、後半にスキルの話もしているが、目先の売り上げを上げたいとか、仕事に必要だからこんな技術を身につけたいんだという読者には、ある意味、本書は向かないかもしれない。単にスキル獲得ということなら、世にそういったビジネス書はあふれているから、そちらを参照いただいたほうが効率がよいであろう。

 しかし、将来において成功したい、そう思っているあなたには、この本は大いに役立つものと確信している。読むか読まないかは、あなた次第だ。たとえば、25歳という年齢なら、いまはちょうど分岐点である。もちろん遅れた人も、これからの人も、どんな人生を選ぶか、もう選択しなくてはならないのだ。もしいまからスタートしようと思うなら、安心して本書を手にとり、道案内にしてもらいたい。ぜひ、あなたの「成功地図」を完成させようではないか。
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