『埼玉化する日本』
[著]中沢明子
[発行]イースト・プレス
ただし、ラゾーナ川崎プラザ(上)はショッピングモール界のカリスマだけあって、こなれたゾーン構築をし、入店するファッション店舗も過不足のないピックアップをしている。旬のショップ、ブランドの、主にセカンドラインが豊富に入店しているので商品の価格帯は高くないが、「ファッション感度」はモールとしてはかなり高い。
セカンドブランドは往々にして、モールや駅ビル向けに開発されたリーズナブルラインだから、ラゾーナ川崎プラザの店舗こそ、「フラッグシップのような」ではなく、ズバリ、そのブランドの「フラッグシップショップ」と言えるだろう。
レストラン、カフェなども同様だ。確かに近くにラゾーナ川崎プラザがあれば、ファッションの流行にうるさい高感度消費志向者であっても、日常的にそれなりに満足のできる消費生活を送れるだろう。