「第1章 性的興奮と恐怖が2秒ごとにやってくるDVD個室鑑賞」を読みました。「DVD個室鑑賞」が、好きなDVDを選び、受付で借りて、個室で視聴することができるシステムだということがわかりました。2大チェーン店のうち、片方は女性禁止だが、もう片方は女性大歓迎と謳っているそうです。個室が並ぶ廊下はカラオケボックスみたいだと知りました。ドアにガラスがないので、中が全く見えず、カラオケボックスとは違うそうです。著者は「危ない」と思ったようです。

この著者の文章が、私には好きになれませんでした。話が逸れて、関係ないことがたくさん書かれていたのが、不満に思いました。女には行けない場所がわかるという意味では、悪くない記事だと感じました。

たかたかに敷居の高いというか一生縁がないであろう場所のレポ、興味深く読みつつ、最終的には同行された男性編集者から男性の思考を衝撃を持って学びました。

改めて、男性性、女性性の違いと、思い込まされてきた男性に対する得たいの知れない"うらやましさ"の答えを一つ提示された気がします。日本社会に生きる女性として、さまざまな立場、そこでの性差を考えるきっかけになりました。

著者の文体も淡々としつつも面白く

とても、興味深い本でした。

はじめて会った人に「性感帯はどこですか」と聞く難しさ　の記事を読みました。何と破廉恥な記事！と思いましたが、よく読むと女性が取材していたんですね。裏業界のことが垣間見えていけない気分になってしまいますが、怖いもの見たさをそそられる本だと思います。