『あやしい求人広告、応募したらこうなった。 人気バイトの裏側「実体験」ルポ』
[著]多田文明
[発行]イースト・プレス
研修も終わり、3日目からは一人での清掃である。監視されず、自分のペースでできるのが、心底嬉しい。その日は、早朝7時頃から掃除を開始した。ただし、先日の男性指導員からは、「もしかすると、最後に顔を出すかもしれない」とプレッシャーをかけられていたので、作業の手をゆるめることはできない。
まずゴミの集積場の清掃から始めた。今日は燃えるゴミの日だが、3日後に取りにくる資源ゴミも捨てられている。さらに、本来、缶、ビン、ペットボトルとそれぞれの箱に分けて捨てる決まりになっているのに、すべて適当である。ここの住民たちときたら、ゴミ出しのマナーも守れないのか?