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歴史通は人間通
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3 歴史人物に学ぶ生き方

『歴史通は人間通』
[著]渡部昇一 [発行]扶桑社


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◎伝記を読もう

 伝記を読んで感奮すると、その偉人に一歩近づくことになる。さまざまな伝記を読んでいると、その中に必ず自分に合っていると思うものが出てくる。同じ感動の仕方でも、これは他のものとちょっと違うという伝記が現われるのだ。そしてこれが、だんだん自分の人生の理想、生きる目標となっていくのである。

 にもかかわらず、戦後の民主主義教育においては、伝記はあまり好ましくないものであるかのようになった。戦前のナショナリズムの時代には、お国のために戦ったり、国のために尽くした人の伝記が多くあったために、戦後の教育はある意味ではそれらを全部否定するところから始まったからだ。伝記も何もかも国策に利用されたから、油断がならないというわけだ。

 こうして、日本人の子供たちは、生きていく目標、手本を失ってしまった。実は、今、日本がかかえている最大の問題点の一つなのである。

   『自分の品格』

◎子供には偉人伝を読ませよう

 子供はいい話、感激的な話が好きです。子供にいろんな話をすると、「その人いい人? 悪い人?」とすぐに聞いてきます。子供は何が良いか、何が悪いかにとても敏感(びんかん)なのです。だからそのような時期に、「こういう事が、良いことなんだよ」と教えることが大事です。そのためには、(すぐ)れた人の話を読ませる、これが一番です。

 現在の道徳教育に当たる、戦前の「修身」という科目の教科書には、江戸時代の旗本で幕府の政治改革を行った新井白石(あらいはくせき)の勉強ぶりや、日本の陽明学(ようめいがく)()で、「近江聖人(おうみせいじん)」と尊敬(そんけい)された中江藤樹(とうじゅ)の親孝行の話が載っていました。そのような話を読めば、まったく同じにはできなくても、学問に対する向上心が呼び起こされたり、親孝行は美しいもので自分もそうすべきだ、というぐらいの気になるものです。

 道徳、あるいは徳目の起源については諸説があるでしょうが、先人や他人の行為(こうい)を見て「美しい」と感じることができる時に、その行為につけた名前が徳目ではないでしょうか。「忠」とか「孝」とか「(てい)」とか「信」とか、徳目が名づけられる前には、その(もと)となる何かしらの人を感心させた行為があったに違いありません。そのような、よい徳目が発揮(はっき)された話は、読んだり聞いたりした人を感激させ、共感させ、心のどこかにその影響(えいきょう)を残すのです。
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