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●二拝二拍手一拝の作法

『神社ツーリズム』
[著]東條英利 [発行]扶桑社


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 ここで、少し参拝マナーについても補足しておこう。

 神社の代表的な拝礼作法が、「二拝二拍手一拝(にはいにはくしゅいっぱい)」と言われるものだ。


 1.深いお辞儀を二回繰り返す(二拝)。

 2.両手を胸の高さで合わせたら、右手を少し手前に引き、肩幅くらいまで両手を開いて、二回拍手を打つ(二拍手)。

 3.拍手の後、両手をきちんと合わせながら心を込めてお祈りをする。

 4.お祈りが終わったら、両手を下ろして、最後にもう一回深いお辞儀をする(一拝)


 映画やテレビで名のある俳優が、この二拝二拍手一拝を行わず合掌のみで参拝を済ませてしまうお芝居を目にしたこともあるが、これは仏式の作法である。意外に混同している人が多いと思われるので、ぜひ覚えておいてほしいものだ。

 二拝二拍手一拝は、もともと「両断再拝(りょうだんさいはい)」と呼ばれる作法に基づくものとされ、当初は二度のお辞儀を二回繰り返していたと言われる。それが、お辞儀の間に拍手を打ったり、祝詞を奏上したりするようになったりと変容を遂げ、現在の形式に至ったとされる。

 神前で拍手を打つ行為は日本にしかないと言われるほど、世界的に珍しい作法のようだ。神道では、拍手を打つことで神への感謝や喜びを示すとされる。また、拍手の意味には諸説あり、邪気を払うため、音を立てて神霊を招き寄せるためなどとする意見が多い。

 二拝二拍手一拝が基本的な礼拝作法なのは確かだが、出雲大社や大分県の宇佐神宮(うさじんぐう)、新潟県の弥彦神社(やひこじんじゃ)などでは、拍手を4回打つところも見られる。また、神式の葬儀である神葬祭では拍手を打たないことも覚えておいたほうがいいだろう。

「どのタイミングで願掛けすればいいのでしょうか?」と聞かれることがあるが、前にも述べたように拍手の後に行うといい。実は正式ないわれはないのだが、神職は祝詞を奏上する前後に拝礼をする。願掛けも神への奏上であるから、このタイミングで行うのがいいとも言える。

 では、願掛けはどのような手順で行えばいいのか。神職の祝詞の奏上にならえば、以下の手順を踏むのがいいだろう。


 1.まず、自分の名前と現住所を述べる。

 2.神前に臨むことのできた境遇に感謝する。

 3.自分の成し遂げたい目標の実行と達成の誓いを立てる。


 実際に正式参拝をして祝詞をあげてもらえればわかるが、このときに必ず名前と住所が唱えられる。意味としては、自己紹介のようなものかもしれないが、名乗りもしないでお願いだけしようというのも失礼な話ではある。まずは自分の身分を明かし、神に感謝の意を表して、ようやく願掛けとなるわけだ。

 ここで注意したいのは、お願いをするなという点だ。矛盾しているように聞こえるが、実は「願掛け」ではなく、「誓いを立てる」のが神社という場所なのである。別に、神社に行っても願い事は叶わないと突き放しているわけではない。大事なのは自分自身が変わる、ということなのだ。誓いを立てることで意識が変わり、それがその後の生活に変化をもたらし、よりよい結果を招くのである。

 神に誓うわけだから、その決意は並々ならぬものであろう。それだけ強い決意だからこそ心願は成就するものなのだ。


 次に、神社を訪れ、二拝二拍手一拝、願掛けを行い、神社を後にするまでのおおよその流れを説明しよう。


 1.入口の鳥居をくぐる前に会釈をして、気持ちを引き締めてから境内に入る。

 2.手水舎の水で心身を清める(まず右手で柄杓を持ち、汲んだ水を左手にかけて清める。次に左手に柄杓を持ち替え、同様に右手を清める。今度は右手に柄杓を持ち替えて左の掌で水を受け、口をすすぐ。すすぎ終えたら、ふたたび水を左の掌に流す)。

 3.参道を神前へと進む。

 4.賽銭箱の前に立って会釈し、神に捧げる真心のしるしとして賽銭を入れる。

 5.二拝二拍手一拝の作法で拝礼。

 6.会釈してから退く。


 鳥居の前で会釈するのは、これより内側が神域であり、境界線を跨ぐ前に行う作法ということだ。ただ、神社によっては一の鳥居、二の鳥居が続くところもあれば、京都府の伏見稲荷の「千本鳥居」のように多くの鳥居があるところも少なくない。

 どの鳥居の前で会釈すればいいのか困ってしまいそうだが、そんなときにヒントになるのが手水舎(てみずや)の位置だ。ここはそのものずばり、穢れを払う場所である。私たちは日々の生活の中で穢れていく。神前に臨む前にこれを落としておく必要がある。この手水舎が位置するところの意味は、ここからが本格的に穢れを払う場所、つまり神域への入り口ということだ。だから、正式に会釈すべき鳥居は、手水舎の次に控える鳥居ということになる。

 これが厳格な作法ということではないが、鳥居がいくつもある神社を参拝したときはこうすればいいだろう。参拝を終えて神社を後にするときも、同じ鳥居に会釈することを忘れないようにしたい。


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