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第9章 「仕事運到来!」 「電話占い」で人生を先読む!

『おいしい話に、のってみた。』
[著]多田文明 [発行]扶桑社


読了目安時間:16分
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 現代は、先の見えない時代と言われるが、私自身の仕事の先行きもなかなか見えてこない。私はこれまで人生で左右どちらに行くべきかの選択を間違えて、何度も大失敗を経験してきた。もし事前に進むべき方向がわかっていたら、どんなにか成功した人生を送っていたことだろうか。人生の先読みができないものか……。

 そんなことを考えていると「仕事運到来! あなたの願いをすべて叶えます!」「誰にも言えない、深刻な悩みを解決へ導きます」という、雑誌やネット上の広告が目につくようになってきた。これは“電話占い”と言われるものだ。日頃、他人に相談することなどない人間ではあるが、ときに謙虚に他人の忠告に耳を傾けることも必要かもしれない。ただし、最近は自称占い師によるマインドコントロールの報道もあり、悪質な占い師に関わってしまったら逆に人生が破綻しかねない。期待と不安が入り交じる中、電話占いにチャレンジした。

「ご相談したいことは何でしょうか?」


 私は携帯電話のバナー広告に出ていた電話占いサイトAに登録してみた。利用規約などを見ると、最初に1500円分の無料通話がついてくるようだ。まずはこの無料分で占いを試しみようと考えた。

 ホームページには登録している占い師が何十人も載っている。さて、誰がいいであろうか。それぞれのプロフィールをくまなく見て、私はこれまで長年にわたって霊感霊視をしてきたという中年の女性占い師に目を留めた。この人は過去に会社を経営しながらも共同経営者の裏切りに遭いあえなく倒産。そして結婚するもその後離婚するなど、あらゆる人生の幸・不幸を経験してきたとあり、私の行く末に対しても的確なアドバイスがもらえるのではないかと思ったからである。彼女の占い鑑定は1分あたり200円。私はこの女性占い師を指名して電話をかけた。しばらくして彼女が出てきた。

 女性占い師はまず私の名前と年齢を聞いたあとに、「ご相談したいことは何でしょうか?」と尋ねてきた。そこで「もっと仕事で稼げるようになるためにはどうしたらいいのか、を聞きたいですね」と答えた。
「なるほど。今の仕事はどのようなペースでなされていますか?」
「週に3日ほどのアルバイトで働いています」

 占い師はまた質問する。
「今のお仕事は、どんなものですか?」
「入力事務です」

 ここで私はあえて、自身がアルバイト以外にライターの職も持つ身であることは告げなかった。本当に霊感があるならば、何も言わずとも、私の職業はわかるはずと思ったからだ。
「今のお仕事には充実感を感じていらっしゃるでしょうか?」
「そうですね。職場がいい雰囲気なので、働きやすい環境です」

 それにしても質問ばかりしてくる占い師だ。このままでは質問に答えるだけで無料通話分の時間が終わってしまうのではないか。危機感を覚えた私は、「具体的にどんな仕事が向いているのか、見てもらえませんか?」と尋ねてみた。
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