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だてマスク依存症〜無縁社会の入口に立つ人々〜
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ルポ・エッセイ
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まえがき

『だてマスク依存症〜無縁社会の入口に立つ人々〜』
[著]菊本裕三 [発行]扶桑社


読了目安時間:2分
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 電話話し相手サービス「聞き上手倶楽部」代表の菊本裕三です。
「聞き上手倶楽部」を始めてもうすぐ5年。スタート当初、私は独り暮らしの寂しい高齢の方、または地方から大都市に出てきて友達もいないような方などに利用していただけたら……と思っていた。

 だから、高齢者だけにターゲットを絞って巣鴨でチラシをまいていた。その数は2万枚。帰りには必ず塩大福を買って……。しかし電話は鳴らず。その次は、新宿、銀座、渋谷、池袋で20万枚のチラシをまき、ホームページも開設した。「話し相手サービス」なんて語句でサイトを探す人などいないから、検索用のキーワードに引っかかるように「相談」というフレーズを盛り込んだ。すると、ポツポツ鳴り出した。ここまでに2年。

 驚いたのは、電話をかけてくるのが私たちが当初思っていた寂しい老人や友達がいない人ではなく、普通に家族や同僚、あるいは恋人がいたり、一緒に遊びにいく友達がいるような方々ばかりだったことだ。
「周りに話のできる親しい人がいるのに、なぜ?」

 これが一番の疑問だった。その答えを探るため、スタッフと連日連夜ミーティングを重ね、併せて「うつ病専門電話カウンセリング」「子育て専門の相談室」なども開設し、試行錯誤しながら今に至っている。
「友人・知人がいても、自分のことを理解されたり認められたりしなければ、それは孤独であることと同じかもしれない」

 最近、私たちが立てた仮説だ。その象徴が、若い人を中心に増えている[だてマスク]をつけている人たちかもしれない。病気でもないのにマスクをつけていると安心する人たち。そうやって自分で孤立していく人たちがたくさんいる。電話をかけてくる方のなかには[だてマスク]をつけている人も少なくないのだ。

 本書は、私たちが人の話を聞くという仕事の現場での事例をもとに[だてマスク]という現象について、提言させてもらったものである。

 塩大福を食べながらご一読していただき、一緒に考えてもらえたら幸甚である。

 
菊本裕三
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