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だてマスク依存症〜無縁社会の入口に立つ人々〜
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ルポ・エッセイ
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◎[だてマスク]をつけた人たちの心の受け皿

『だてマスク依存症〜無縁社会の入口に立つ人々〜』
[著]菊本裕三 [発行]扶桑社


読了目安時間:2分
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[だてマスク]をつける。それは本当の自分を他人の視線から隠すことを意味する。いわば、他人が立ち入れない安全圏に自分が閉じこもるようなものかもしれない。[だてマスク]さえつけていれば、本当の自分という領域に他人が侵入してくる心配もなく、心地よくもあるはずだ。

 しかし、自分の部屋に閉じこもり、外界との一切の接触を絶つ“引きこもり”と違い、[だてマスク]をつけた若者は平然と外に出て社会生活を送っている。社会に出ると他人との接触が不可避だ。肉体的には社会に参加しながらも、精神的に引きこもっているような状態では、他人とのトラブルに発展することも多いだろう。

 仮にこうした若者のコミュニケーション能力が高ければ、環境によって相手との距離を適切に調節することもできるだろうし、[だてマスク]などで本当の自分を隠す必要はない。だが、それをつける若者、サラリーマンやOLは、そもそも他人と付き合うすべがうまくないので、トラブルになったときに対処できなくなる。

 他人との距離感を測り、本人的にはうまくやっていくために[だてマスク]をつけたはずだが、それによって日常の悩みなどを打ち明けて解消することができず、新たなストレスを抱える結果になっている。それでも、安心感を与えてくれるから、なかなか外すことができない……こんなスパイラルに陥っている人が増えているのだ。

 私どもの「聞き上手倶楽部」にも、[だてマスク]をつけている人からの電話が少なくない。意図したわけではないが、どうやら「聞き上手倶楽部」は彼らのストレス解消の受け皿になっているようなのだ。

 なぜ[だてマスク]をつけている人たちが、私たちのもとへ電話をかけ、お金を支払ってまで話そうとするのか。それを説明するには、「聞き上手倶楽部」を設立した経緯と基本的な理念を知ってもらうのがわかりやすいだろう。

 
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