〈家庭問題ケース●2〉
四〇代男性。最近離婚した。離れていった子どもに忘れられることがこわい。
妻は子どもを連れて家を出ていってしまい、新しいパートナーと一緒に暮らしている。妻に未練はないが、子どもがみな妻のほうにいってしまったことが悲しい。子どもが新しい父親になつくようになったら、自分の入り込む余地はどこにもなくなってしまう。なぜ自分がこんな思いをしなければならないのかと思うと悔しくて何も手につかない。妻や子どもが、新しいパートナーとどのような生活をしているのか見に行きたい衝動にかられる。自分でもみっともないと思うし、こんなことをしてもよけいつらくなるだけなのでやめたいのだが、気がつくとまた足がそちらに向きそうになる。
夫婦問題といえば、まず大部分がこの「離婚問題」がかかわってきます。