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ニッポン犯罪狂時代
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ルポ・エッセイ
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・いつ勃発してもおかしくない対立抗争

『ニッポン犯罪狂時代』
[著]北芝健 [発行]扶桑社


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 近頃は、暴力団どうしの派手な抗争を目にすることは少なくなった。

 昭和五三年七月の山口組田岡組長狙撃にまで至った、俗に言う大阪戦争や、昭和五九年六月、山口組四代目組長に竹中正久という人物が決定したことにより二五名の死者を出した一和会抗争、平成九年八月の宅見組長銃撃殺害事件などのような「仁義なき戦い」は、近年発生していない。最近では平成一五年一月二五日、群馬県前橋市のスナックで稲川会系大前田一家の幹部だった後藤邦雄元組長が狙撃され、一般人三人が巻き添えになった悲惨な事件が目に付く程度である。

 ヤクザ組織はおとなしくなったのだろうか。そんなわけはない。

 暴力団の構成員および準構成員の総数は平成八年以降、毎年着実に増加している。平成一六年では八万七〇〇〇人となった。中でも六代目山口組、稲川会及び住吉会の三団体の総数は六万一三〇〇人と総数の七〇・五%を占め、その寡占化が進んでいる。

 六代目の司忍組長が収監された山口組は、六代目体制発足以来の電撃的な東京進出を果たした。そして、平成一八年一月二五日には山口組総本部において六代目組長の誕生祝いを兼ねた新年会を開催し、いわゆる「親睦団体」である指定暴力団五代目会津小鉄会をはじめ、全国七つの指定暴力団トップを招聘。その力を全国に誇示している。

 組長不在の中、組織ナンバー2の秘書的役割のポストを新設するとともに、直参組長二名をこのポストに就け、体制の強化を図ったものの、内部の主導権争いは予断を許さない。

 構成員六六〇〇人を誇る住吉会は、平成十七年九月、親戚縁組の関係にあった台東区本拠の国粋会が、山口組に吸収され傘下組織になったことにより、今後山口組系組織との利権をめぐるトラブルが予想されてきた。

 第三勢力の稲川会は、三代目会長(稲川会総裁・初代稲川角二会長の長男)が病死し、その後、会長不在が続いていた。一周忌法要の後、対立する二派が別々に定例会を開くなど分裂状態に陥った。取りあえず四代目が就任したものの、三代目会長の実子である稲川英生グループとの確執もあり、今後の動向が注目される。

 暴力団世界は現在は小康状態にあるものの、それぞれの組織が内部に問題をはらんでおり、いつ大きな抗争に発展してもおかしくないような火種を抱えている。嵐の前の静けさ、一触即発の状況にあるといっても過言ではないだろう。

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