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覚悟の決め方
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生き方・教養
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智慧9―― バランス感覚を鍛える

『覚悟の決め方』
[著]河野太通 [著] 南直哉 [著] 釈徹宗 [著] 田口弘願 [著] 小池龍之介 [発行]扶桑社


読了目安時間:14分
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つながりが生きる力となる


 もともと、日本社会は関係性優先で営んできたところがあります。その場をいかにうまく機能させるかに重きを置いてきました。信仰や思想より関係性が優先されるところに、日本の宗教文化の特徴がある。

 だから、いろんな宗教が混じっても、異なる宗教文化が入ってきても平気なのです。それなりにうまく消化して、アレンジして、自分たちの社会になじむように変えていく。その中で、お祭りや儀式、葬儀なども共同で行ってきました。面倒で大変な準備をしながらも、それが関係性を維持する機能をもっていました。

 自分の都合よりも所属している地域の関係性を優先して、不合理な場に身を置く鍛錬をしてきたといえます。この関係性を担保してきた一翼に寺・檀家制度がありました。それは、「つながっている安心感」の半面、とてもわずらわしいものでもありました。

 社会の変化と個人主義的傾向によって、そのわずらわしさは低減していきます。同時に、関係性が寸断されたり、不合理な場に身を置くのが苦手になったりしているんですね。

 でも、今のようなピンチのときにこそ、この関係性というのは意外に強固なものとして働く気がするのです。今回のような場合には、関係性が生きる力を掘り起こすのではないかと思うのです。

 その実践として、先ほど語られる物語「ナラティブ」を挙げましたが、もうひとつ、これに関連して宗教的な「エートス」の大切さを挙げたいと思います。エートスとは、行為様式のことです。

 被災地で、お位牌を持って避難した方がたくさんおられたと聞きます。また、懸命に瓦礫の中からお位牌を捜す姿をテレビで見ました。
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