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生き方・教養
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智慧15―― 死を徹底的にイメージする

『覚悟の決め方』
[著]河野太通 [著] 南直哉 [著] 釈徹宗 [著] 田口弘願 [著] 小池龍之介 [発行]扶桑社


読了目安時間:18分
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「事実」を受け入れる


 どんな感情に支配されているにしても、新しいスタートを切るために必要なのは、いま心に刺さっている「第二の矢」を抜くことです。それは、事実と脳内加工の仕分けをするクセをつけることです。

 その方法は難しくはありません。「これは情報である」「これはそれについて思った印象である」と一つひとつ区別していくのです。ニュースを見て不安が生じたら、「これは印象である」と認識する。自分の中に生じた不安や恐怖、あるいは喜びはニュースから受けとる「情報」そのものではありません。ニュースで「こんな大問題が生じています」と言っていたら、それは音声を通じて入力された外部情報ですけれども、ニュースを見たことで生じた不安は「外部情報ではない。現実ではない。内部でつくられた印象にすぎない」と見つめてみる。

 釈迦=ブッダの言葉では、第一の矢がニュース。第二の矢が不安になるとか、浮足立ってくるということ。別の言い方をすれば一時災害と二次災害とも言えますし、外部情報と内部情報と言ってもいいかもしれません。ニュースを見たという外部情報、ウェブサイトやツイッターで誰かが発信していたという外部情報を見たりして、自分の中に何かしらの感情が沸き立ってきたら「これは内部情報である」と分ける。この事実と脳内加工の仕分け作業は、現在のような緊急事態に限ったことではなく、日常でも使えます。

 仕事に失敗したことは事実であり「一本目の矢」。けれども、それをいつまでもくよくよ考えていたら「二本目の矢」が刺さっている。彼女にふられたのは事実。ふった彼女を憎む気持ちは「二本目の矢」である。自分をくよくよさせているものは現実ではない、というようにです。この、現実ではないと認識することは、心を整えるうえで結構な威力を発揮するのです。

 人の心には、自分が頭の中で考えているだけの事柄を、あたかも実際に外部に存在するリアルな出来事であるかのように取り違えるという基本性質があります。

 たとえば、仕事相手が大事な仕事の約束を土壇場でキャンセルし、ちゃんと謝罪してくれる気配もなさそうだとしましょう。
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