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(2021/11/26 追記)

犬耳書店の作品をRenta!に順次移行します。
詳しくはこちらでご確認いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

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人生が変わる「賢者の言葉」〜仏教の言葉で、あなたの心が元気になる〜
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生き方・教養
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自分のペースを大切に……「がんばり過ぎて、疲れ切ってしまった」という人のために

『人生が変わる「賢者の言葉」〜仏教の言葉で、あなたの心が元気になる〜』
[著]植西聰 [発行]扶桑社


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(ほとけ)のたまわく「弦緩(げんゆる)きときは()かん何」、
(こた)えていわく「()らず」。
弦急(げんきゆう)なるときは如何(いかん)」、(こた)えていわく「声絶(こえた)ゆ」。

   四十二章経(しじゆうにしようきよう)

 

 最近、「燃え尽き症候群」となってしまう若い人たちが多いと聞きます。
「燃え尽き症候群」というのは、ごく簡単に説明すると、「あまりにがんばり過ぎて、その反動から、燃え尽きしてしまうように、まったくやる気を失ってしまう」症状を言います。

 特に、キャリアウーマンと呼ばれるような、能力の高い女性に顕著であるようです。ある若い女性を紹介しましょう。

 彼女は有名大学の法学部を卒業し、ある大手通信企業へ就職しました。配属なった先は、IT事業部の一つです。将来的な成長事業として、その会社でも特に力を入れています。彼女の他に配属になった社員たちも将来を期待されている有能な人たちで、しかも男性ばかりです。上司や先輩社員を含めて、女性は彼女一人です。

 それだけ自分が上層部から高く評価されている証しでもあるのですから、期待に応えていい仕事をしたいと、彼女はいっそうやる気をかき立てていました。

 さらにその時の心境を、彼女はこう語っていました。「女だからという理由で甘く見られたくありませんでした。女でも、できるところを見せつけたい。男に負けたくない、という気持ちでいました」。

 しかし周りの男性社員も有能な人間なのですから、ちょっとやそっと努力したぐらいでは差はつけることはできません。そこで彼女は、とにかく人一倍働くことで、ライバルの男性社員に勝つことを目指しました。誰よりも多くの商談をこなし、誰よりも多くの企画書を書き、誰よりも遅くまで残業し、休日出勤もいとわなかったのです。このモーレツな働き方で彼女はどんどん業績を伸ばしていきましたが、長続きはしませんでした。一年後、彼女は働き過ぎから、ストレス性の病気となってダウンしてしまったのです。これなどは典型的な「燃え尽き症候群」と言えます。

 期待に応えたい、ライバルに負けたくないとがんばるのはいいのですが、がんばり過ぎがたたってダウンするのです。マラソンの試合でよく、前半にすごい勢いで先頭を突っ走っていきながらも、オーバーワークのために途中で体力が切れて棄権してしまう選手がいますが、あれと同じです。

 ここで冒頭の言葉を紹介しましょう。
「楽器の弦が(ゆる)んでいるときは、どうですか、と仏様は弟子におっしゃった。弟子は、音は鳴りません、と答えた。それでは弦が張り詰めている時はどうですか、と問うた。音は出ません、と弟子は答えた」というのが言葉の意味です。
『四十二章経』は、原典から初めて漢語に訳された経典と言われています。

 楽器の弦は緩んでいても、反対に張り詰め過ぎてもいけない。いい音を出すための、ちょうどいい張り具合があるのだ、と言うのです。人間もそうです。(なま)けてはいけないが、かといって、がんばり過ぎてもいけない。やはり「ちょうどいい具合」があるのです。「自分のペースを大切にする」とも言えるでしょう。

 そのための具体的な方法を、いくつかアドバイスしておきます。
◎相談相手を持つ。

 仕事をする上では、様々な問題に直面します。その時に、一人で解決しようと思わないことです。えてして「燃え尽き症候群」になりやすいタイプは、人に悩み事を相談することを「そんなことも解決できない、ダメな社員と見なされるのではないか」と考え、避けてしまうことがあります。しかし、そのために袋小路に入り、問題解決をますます難しくすることになります。社内、社外に、よき相談相手を持つことが大切です。
◎休日はしっかり休む。

 がんばる時には一生懸命にがんばり、休む時にはしっかり休む。これが健康的な「自分のペース」を持続する基本です。
◎焦せらない。
「このままでは、みんなから置いていかれるのではないか。自分だけ取り残されてしまうのではないか」と、むやみに気持ちを(あせ)らせてはいけません。その焦りが
「がんばり過ぎ」を生み出します。自分は自分、人は人と、いい意味で開き直って、自分なりにコツコツと努力を積み重ねていくことです。

 人生は長いのですから、焦らず、しかし緩まず、着実に歩いていくことが大切です。
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