FTA/EPAでは2国間でそれぞれの国情によって譲れない部分を除き、妥協できる点を交渉によって見いだします。FTA/EPAは基本的にデメリットが少なくメリットが大きくなるのは当然でしょう。しかしTPPは「原則100%の市場開放」を要求されるため、新しく広がる商圏の規模がそのままメリットにつながることから、人口や経済規模の小さな国ほど守る分野が少なく、そのメリットを享受しやすくなります。
TPP加盟国、参加表明国全11か国の人口、一人当たりGDP、および各国の主要輸出項目はこれまでに述べたとおりです。
日米加豪を除き参加国は「人口が少ない」か「一人当たりGDPが小さい」国によって占められています。