このように、日本という国の骨の髄にまで染み渡りつつある新自由主義でありますが、ここまで来れば、日本の政治を中心とした国の方向性そのものが、新自由主義的な方向へと変わっていくこととなります。
その一つが、これまで何度も指摘した、「構造改革」路線ですが、新自由主義天国・日本では、それと微妙に異なる、もう一つの路線が国民的な大人気を博していくことになりました。
それが、「緊縮財政」路線です。
緊縮財政とは、一面においては、とにかく、政府の支出を減らしていく、という路線です。
そしてそのために、日本の政府の仕事をどんどん「仕分け」していって、政府の仕事の中で民間にできることはとにかく民間にさせようとします。