このようにして、日本が新自由主義にコンプライアンスすればするほどに、デフレは悪化してしまうことが「理論」の上から予想されるのですが、その理論的予想を裏付けるように、日本は、橋本行政改革、小泉構造改革という、新自由主義に対するコンプライアンスによって導かれた大改革をやり始めた頃から、徹底的なデフレに突入することとなったのです。
図1をご覧下さい。
この図は、日本を含めた諸外国の名目GDPの推移を示しています。
ご覧のように、前記の理論上の説明通り、新自由主義に過剰にコンプライアンスして消費税増税、規制緩和、公共投資削減のデフレ促進三点セットを始めた1997年以前の「成長期」には、日本のGDPはうなぎ上りに上昇していました。