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革命的飲酒主義宣言
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ルポ・エッセイ
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VOL.049 2010.10 中国と戦争した理由を実感するいい機会になった「尖閣問題」

『革命的飲酒主義宣言』
[著]坪内祐三 [著] 福田和也 [発行]扶桑社


読了目安時間:12分
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    尖閣衝突事件/'10年9月7日、沖縄県尖閣諸島沖の日本領海内で、中国漁船が海上保安庁の巡視船に故意に衝突した。国内法に基づき船長を逮捕したところ、中国政府が猛反発。訪日観光の大量キャンセル、レアアース対日輸出禁止、邦人社員拘束など圧力をかけ、尖閣は中国領土と主張した。1027日、那覇地裁は中国人船長を釈放。菅政権は「弱腰」と非難を浴びた。



 

 

 日本列島が震撼した――!
福田 尖閣諸島の事件は、ある意味では、よかったんじゃないかなあ。
坪内 というと?
福田 要するに――今回の事件を見ていくことで、近代日本と中国がどういう関係だったかを、みんな簡単に理解できるわけですよ。「なんで日本は、かつて中国とあんな戦争をしなきゃいけなかったのか?」が、よくわかる。戦前の日本が「暴支膺懲(ぼうしようちょう)」(「暴虐な支那を懲らしめよ」の意)というスローガンを掲げた背景には、今回の尖閣諸島よりもっと大規模な事件がいくつもあったわけ。
坪内 うん。

 
「中国憎し」となるにはそれなりの経緯がある

 
福田 蒋介石の国民党軍と日本軍が衝突して、日本人居留民12人が虐殺された「済南事件」(昭和3年)とか、いくつも事件があった。その中で「中国を懲らしめなければならない」という機運が亢進していったわけでしょう。戦争に負けたから、戦後は、日本が一方的に悪いってことになってるけど、そうじゃない。それを認識するいい機会になったよ。蒋介石の国民党と、今の中国共産党と、中国のやり口はまるっきり同じだから。
坪内 なるほど。
福田 日本人はナイーブなところがあって、善意で外交やるでしょう。で、善意が返ってくるかと思ったら、裏切られたことが何十回もあって。例えば、佐々木到一っていう本当に親中派の軍人がいて、蒋介石に共鳴して革命を手伝ってたんだけど、これが結局……済南事件でリンチを受けて、中国憎しに転向して、南京事件に関わるわけ。「やっぱり中国人は許せない」となって。日本人は真面目だし、もともと善意で行ってるから、ひっくり返されると、逆に面倒なことになるんだよ。
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