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不謹慎 酒気帯び時評50選
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ルポ・エッセイ
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VOL.13 2011.03 入試カンニング問題で大暴走する茂木健一郎はどうしちゃったの?

『不謹慎 酒気帯び時評50選』
[著]坪内祐三 [著] 福田和也 [発行]扶桑社


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    入試カンニング事件/'11年2月に行われた京都大学ほか3大学の入学試験で、「aicezuki」なるハンドルネームの人物が問題の一部を「ヤフー知恵袋」に投稿し、解答を募っていたことが判明し、京大が刑事告訴。だが、単独犯の凡庸な事件だったため山形家裁が不処分に。



 

 
坪内 何年前かにさぁ、食品産地偽装だとか、賞味期限偽装だとか……いろいろ騒動があったけど、ああいう事件が新聞の一面を何日も賑わすってのは、のどかな時代だったんだね。似た感じの最近の話題でいうと、カンニングね。
福田 ああ、あれね。
坪内 なんかさ、茂木健一郎とかああいう連中が、ツイッターでギャンギャン「クズ朝日新聞」とかいって批判してるんだよ。要するに、「単なるカンニングで騒ぐのはおかしい」と。でも今回のは、単なるカンニングとは違うじゃない? ところが、それを読んで朝日の腰が引けちゃってるんだよ。オレ、そっちのほうがヤバいなぁと思う。ツイッターを気にする新聞のほうがさ。

 入試問題を携帯で投稿して、ネットで答えを募集――。大学入試の試験監督経験がある2人が、まずはカンニングを語る。
福田 なかなか難しいよね、カンニングの善悪の判断も。旧制高校の時代だったら、学校の試験の答案を、できない友達に見せるのが当たり前だったわけでしょ? これは入試じゃないけど。
坪内 うん、当たり前だった。
福田 よく言われる話に――2人の優秀な学生がいて、1人はパッと答案用紙を仕上げてパッと提出して教室を出ちゃう。もう1人は、自分の答案を人に回して見せてやる。後年ね、大蔵省なんかで、やっぱり友達に見せてたヤツのほうが出世する。大戦中に大蔵大臣だった賀屋興宣(かやおきのり)とか、みんなそう。日本の試験って、それが当たり前だった時代があるからね。もちろん、入試とはちょっと違う話だけど。
坪内 カンニングそのものは、昔からあるよね。正岡子規のエッセイにも出てくる有名な話だけど、大学予備門の試験のときに、英単語の意味がわからなくて子規が困ってたら、隣の人が「ほうかん」と教えてくれたんだって。
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