神保──
アベノミクスの金融政策について最後にもう一点だけ伺いたいのですが、1月21〜22日に日銀の政策決定会合があった時に、もともと金融緩和の一番の支持者であったはずの2人の委員が「実現可能性がない政策にコミットすべきでない」として、2%のインフレターゲットに反対意見を出しました。その2人は、過去20年実現したことがない物価上昇率2%などという政策目標は非現実的であることなどを、その理由として挙げていました。
反対したのは、木内登英さん(元野村証券)と、佐藤健裕さん(元モルガン・スタンレー証券)で、2人とも民間出身のエコノミストです。