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ミリタリーテクノロジーの物理学<核兵器>
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雑学
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はじめに

『ミリタリーテクノロジーの物理学<核兵器>』
[著]多田将 [発行]イースト・プレス


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 僕がまだ幼かった頃のことですので、記憶が定かではないのですが、SF物のテレビアニメを観ていたら、「あいつは悪い奴だから、物理学者に違いない」という台詞が出てきました。僕が観たときにはそれは既に再放送でしたので、昭和でも結構古い時代の作品だったのではないかと思います。時は冷戦真っ只中、核戦争の悪夢に怯える人が、「核兵器を開発したのは物理学者だ! あいつらが全て悪い! あいつらさえいなければ!」との気持ちを込めて、そのような台詞を台本に載せたのかも知れません。幼き日の僕は、まさか自分がその「悪い物理学者」になろうとは、夢にも思っていなかったのですが……


 軍事技術には、最先端のテクノロジーが惜しげもなく投入されています。また、軍事技術として開発され、後に我々の生活を支える日常的な技術となったものも多いのです。にも拘わらず、軍事技術は、膨大な予算を使ってその開発が進められている一方で、我々一般人は、最初から縁遠いものだとして敬遠したり、あるいは誤解したまま頭に入れてしまっていたりすることが多いのです。最新の軍事技術そのものは、確かに複雑で専門的なものですが、基本的な原理それ自体は、意外にも簡単で、身近な物理現象を利用している場合が多かったりします。それらは、物理学の基本から考えれば簡単に理解出来るものが多いのですが、一方で、世のミリタリー関連書は、物理学の観点から書かれたものが少なく、そもそも物理学者がその解説を試みた例は極めて少ないのです。



 本書は、特に有名で、よく耳にする技術ではあるものの、誤解されたまま、あるいは充分に理解されないまま、世に広まった軍事技術について、純粋に物理学の観点から解説を行うものです──政治的な、あるいは倫理的な話は抜きにして。


 ミリタリーの世界に既に造詣が深い方でも、物理学的視点から見ればこういうことなのかと、新たに発見することもあるのではないかと思います。ミリタリーに興味を持つ方々がその原理たる物理学に、また物理学に興味を持つ方々がその最先端の応用例である軍事技術に、それぞれ従来まで興味のあった分野を超えて、新たな興味を開拓する、その橋渡し的役割になれれば──それこそが、「核兵器を生み出してしまった悪い物理学者」である僕の、せめてもの罪滅ぼしだという気が致します。

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