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ミリタリーテクノロジーの物理学<核兵器>
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雑学
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『ミリタリーテクノロジーの物理学<核兵器>』
[著]多田将 [発行]イースト・プレス


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 核兵器──初めて登場してから70年経った今でも、人類は未だ、これを超える威力を持った兵器を手にしていません。原子核という、我々の身体や、身の回りの全てのものを構成する、ごく「当たり前のもの」が、何故これほどまでに圧倒的な威力を持つ兵器たり得るのか、その極小の世界が生み出す極大の破壊力のメカニズムを、少しでも親しみ易く解説してみたつもりなのですが、如何だったでしょうか。


 こんなことを言うと嫌な顔をする人がいるかも知れませんが、僕は、核兵器が「非人道的な兵器」だとは思っておりません。何故なら、それはまるで、「人道的な兵器」というものが存在するかのような言い方だからです。人を殺すのに、「人道的な殺し方」など、あろうはずがありません。


 そしてまた、兵器がなくなれば平和が訪れるわけでもありません。もし仮に今存在する全ての兵器を取り上げたとしても、人類は、その辺りに転がっている棒切れを拾って、殺し合いを続けるでしょう。それは全く本末転倒なのであって、本来は、平和が訪れたときに、人々が本当に平和を求めたときに、自然と、人々の手は兵器を放すのです。


 確かに核兵器は人類の負の遺産の最たるものなのかも知れません。しかし、だからこそ、それを出来るだけ正確に理解し、後世に伝えて行かねばならないのではないでしょうか。素晴らしきことも、愚かしきことも、それらが積み重なって、人類の歴史があるからです。


 マンハッタン計画の学者側のリーダーであり、原子爆弾の父と呼ばれたロベルト・オッペンハイマーは、戦後、核兵器開発を悔いて、"Physicists have known sin."(物理学者は罪を知った)と発言しました。しかし、彼がつくり上げたロスアラモス国立研究所は、70年を経た今でも、人類の叡智を結集した研究所として君臨しているのです。


 最後になりましたが、この講演企画を共に進めて下さったテリー植田さん、素晴らしいリアクションで講演を盛り上げて下さった東京カルチャーカルチャーのお客さん、一見堅いテーマの本書を親しみ易くつくり上げて下さった、イラストレーターの上路さん、デザイン部の臼田さん、装丁の鈴木成一さん、今回もなかなか執筆しない僕に最後まで忍耐強くお付き合い下さった編集の高良さん、そして何よりも、本書を手にして下さったみなさんに、心からの感謝の気持ちを込めて、本書のあとがきとさせて頂きます。


 本当に有難う御座いました。

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