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なぜ東京五輪招致は成功したのか?
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ルポ・エッセイ
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3【決定まであと2カ月。これからが本当の勝負】

『なぜ東京五輪招致は成功したのか?』
[著]松瀬学 [発行]扶桑社


読了目安時間:12分
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 再び、ローザンヌの5つ星ホテルの『パレスホテル』である。

 7月4日の木曜日。朝7時すぎには、メディアが続々とロビーに集まりだした。2020年五輪招致を目指す3都市が個別ブースを設置したからだ。それぞれの招致団が午前9時から国際オリンピック委員会(IOC)委員に展示物を見せながら開催計画を説明した。

 午前11時までは、説明の対象はIOC委員だけである。階段を2〜3メートルのぼった個別ブースが並ぶエリアにメディアは入れない。仕方なく、入れるエリアぎりぎりのところにあるエレベーターの入り口でIOC委員を待つ。ひたすら待つ…。

 午前9時半ごろ、中国のIOC委員、于再清(ウツァイチン)がブース視察を終え、エレベーターに乗り込もうとした。1990年の北京アジア大会から筆者の顔馴染みなゆえ、目が合えば、こちらのエリアまで出てきてくれた。

 于再清は、中国の3人のIOC委員のリーダー格である。もちろん政府の意向を受けての投票行動をとるのだろうが、東京にとってはとても重要なIOC委員である。
「お久しぶりです。各都市のブースはもう、見ましたか?」
「はい、3都市とも。これは礼儀ですから」
「東京はどうでしたか?」
「東京がベストでしょう」
「ということは、開催地の投票では東京に?」
「それはどうでしょう」

 外交儀令的な笑顔をつくりながらも、目はちっとも笑っていない。付き添いのスタッフに腕を引かれる格好で、エレベーターに乗ってしまった。
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