読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン
0
-2
kiji
0
0
1067283
0
八重の虹〜新島八重と羽ばたく幕末明治の女性たち
2
0
0
0
0
0
0
歴史
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
西郷家の悲劇

『八重の虹〜新島八重と羽ばたく幕末明治の女性たち』
[著]加来耕三 [発行]扶桑社


読了目安時間:4分
この記事が役に立った
0
| |
文字サイズ



 ところで、西郷頼母である。

 白河口の敗戦により、閉門処分となっていた彼がその後たどった運命も、これまた惨烈というほかなかった。

 閉門を命ぜられ謹慎していた頼母ではあったが、重要な御前評定には他の重臣とともに参加を許された。七月二十二日、鶴ヶ城の御前評定には梶原平馬、田中土佐、神保内蔵助、萱野権兵衛らの顔もあった。頼母の主張は一貫していた。
「帰順されるべし」

 しかし彼の言は、全く顧みられなかった。

 なお、籠城の場合、早鐘を合図として藩士の家族を入城させる、との取り決めがなされたのはこのおりの評定であった。

 急ぎ頼母が登城したあと、八月二十三日、頼母の留守宅では、妻の千重子(ちえこ)(三十四歳)をはじめ祖母(七十七歳)、母(五十八歳)や娘五人(十六、十三、九、四、二歳)、頼母の妹二人(二十六、二十三歳)など十人の女性が自刃し、江戸から寄食していた親戚の男女を合わせると、二十一名が邸内で刺し違えて死ぬという、凄惨な最期を迎えていた。
この記事は役に立ちましたか?

役に立った
0
残り:1547文字/本文:1967文字
この記事を買った人はこれも買っています
      この記事を収録している本
      この本で最も売れている記事
      レビューを書くレビューを書く

      レビューを書いてポイントゲット!【詳細はこちら】

      この本の目次