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「やっぱり怖くて動けない」がなくなる本
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生き方・教養
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1 あれこれ詮索するから怖くなる

『「やっぱり怖くて動けない」がなくなる本』
[著]石原加受子 [発行]すばる舎


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▼何か魂胆があるのかもしれない


 ある女性から、こんな相談を受けました。

 「上司が、仕事を振ってくるのですが、どう考えても、私が一人で処理できる量ではないんですね」

 「一人でこなせる量ではないということを、その上司に伝えているんですか」

 「いいえ、問答無用という高圧的な態度でくるので、怖くて、とても言える雰囲気ではありません」

 そんなふうに話をする彼女の態度も表情も、どこか怯えています。

 「言えなかったら、あなたはその仕事を、どう処理してるんですか」

 「しかたがないので、必死にやっています。でも、もう限界なんです……」


 しばらくそんな心情を漏らすと、彼女は上司の心を推測し始めました。

 「冷静に考えれば、仕事量が多いってことは、わかると思うんですね」

 「と言うと……」

 「どうして、上司は、それがわかっているのに、私に振ってくるんでしょうか」

 と、ここから「どうして」の推測や分析が始まります。他者中心の典型的な思考パターンです。

 「上司はどうして、別の同僚ではなくて、自分にさせようとするのだろうか。どういう意図があるのだろうか。何か魂胆があるんじゃないだろうか。もしかしたら、私に会社を辞めさせたがっているのだろうか」

 もちろん、そうやってどんなに上司のことを詮索しても分析しても、上司が変わるわけではありません。むしろ、そうやって、相手を詮索すればするほど、〈怖さ〉は増大していくに違いありません。

▼妄想が膨らんで大きな壁に


 どうして怖さが増大するのでしょうか。

 例えば、その状況で、実際に上司に何らかの悪意があるとしたらどうでしょうか。本当に、何らかの魂胆があるとしたら、どうすればいいでしょうか。本気で会社を辞めさせたがっているとしたら、どう解決すればいいでしょうか。

 こんなふうに相手のことを詮索したり分析しようとすればするほど、上司が巨大な壁となって、自分の前に立ちはだかっているような怖さを覚えたり、あまりにも巨大過ぎて、到底立ち向かえないような無力感や絶望感を感じたりするのではないでしょうか。

 もちろんこれは、「勝手な推測」が作っている恐怖です。

 前章で述べたように、相手の心を詮索したり分析しようとしても、ほとんど〈役に立ちません〉。

 なぜなら、「どうして」の答えを求めても、それは、自分自身のこともわからないし、ましてや相手のことは尚更わからないからです。さらに無意識の世界にまで踏み込むと、顕在意識で認識していることなど、まるっきり当てにならないと確信を持って言えるからです。

 それぐらい自分の「顕在意識」と「無意識」の間には、大きなギャップがあります。他者中心であればあるほど自分の気持ちに気づかないために、その差はさらに拡がっていくでしょう。

▼解決の糸口は自分の中にある


 ここでわかるのは、「自分のこと」だけです。

 さまざまな場面で、


 ・自分が、どんな気持ちになっているのか

 ・自分が、どんな態度や表情をとっているのか

 ・自分が、どんな行動をとったのか


 というように、自分に焦点を当てられたとき、「解決の糸口」がつかめます。

 一見、こんなふうに自分のほうに焦点を向けると、「恐ろしく客観性に欠けている」ように思えるでしょう。

 けれども、自分にとって重要なのは、相手でしょうか、それとも自分自身でしょうか?

 相手がやさしくなれば、あなたは満足できますか。

 相手が変わりさえすれば、「自分自身」は変わらないでいいと、あなたは思っていますか。

 「怖い上司」に対して「黙って従ってしまう自分」はどうでしょう。

 怖い上司に対して「怖い」と感じて怯えてしまう自分はどうでしょうか。

 上司に、自分の状況を伝えることができない自分はどうでしょうか。


 もしかしたら、その状況の大元は遥か昔、幼い頃の親子関係にあって、あなたがずっと引きずってきている問題かもしれません。

 そんなことを自分に問うと、納得できない自分がいるはずです。

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