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嘘だらけの日米近現代史
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歴史
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おわりに――神田うのは日本一の右翼か?

『嘘だらけの日米近現代史』
[著]倉山満 [発行]扶桑社


読了目安時間:3分
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 もう十年ほど前になります。『ド・ナイト』という深夜番組で、アメリカかぶれの弁護士が「アメリカでは〜」「アメリカでは〜」を連発していました。

 これを黙って聞いていた、(おバカ)タレントの神田うのがとうとう一言。
「アメリカなんて、たかだか二百年の国じゃない」

 件の弁護士先生、ギャフンとして何も言い返せませんでした。

 いやはや、戦後日本の言論人のアメリカ・コンプレックスにまみれた言論は、神田うの以下だと認識していいでしょう。

 なお、本書第一章を読めば「二百年」も誇大広告だとわかるはずです。


 本書「はじめに」で提示した課題です。日本が国際社会で生き残るには、嫌でもアメリカと付き合わねばなりません。戦争で負けた相手と付き合うには、感情の整理が必要です。最も手っ取り早い方法はもう一度戦争をして勝つことですが、あまり現実的ではありません。少なくとも、今すぐやることではないでしょう。

 何より、その当のアメリカに守られ、そしてだんだんと相手にされなくなってきているのが現実なのです。まずは精神的自立から始めるのが筋です。

 精神的自立には、正しい歴史の勉強が最良の処方箋です。そもそも、本書の内容がわからなければ、日本近代史は語れません。他国の前に自分の国の歴史がわからなければ、自立も何もありません。

 民族の生存を最終的に決するのは、歴史認識です。亡国の民となっても、強靭な精神力だけを頼りに復活した民族はいくつもあります。例えば、ポーランドやイスラエルがそうです。この強靭な精神力と結束力は歴史認識から発生する自信によるものです。

 その意味でアメリカ史などは、北朝鮮も真っ青の歴史歪曲のオンパレードです。しかもそれをアメリカ国民が信じているから自信につながっているのです。正しい歴史事実など、一握りのスーパーエリートさえ知っていればいいという徹底ぶりです。

 戦後、といってもそろそろ七十年になります。それこそ昭和四十年代まではアメリカのことを「番犬様」と呼ぶ心の余裕、心のどこかで「たまたま一回負けただけで、別に民族として我々が劣っているわけでもなんでもない」という意識が日本人の大半にありました。ところが、今や国そのものが戦力外通告のような状態です。まずは、番犬様の足を引っ張らないような体制づくりが急務でしょう。

 もちろん、アメリカにも中国にも媚びなくてすむ、自主独立が理想なのは当たり前です。しかし、現時点でいきなり「米中等距離」などと言いだしたら、親中にしかなりません。どんなに嫌いでも同盟国のアメリカと、歴史上一度も同盟を結んだこともなければイデオロギーも体制も国益もすべて衝突する中国とを同格に扱うなど、中国を喜ばせるだけです。アメリカに「日本が弱すぎて困る」などと言わせないだけの力をつけるのが第一です。


 今からアメリカや中国と張り合うのは無理だと思われるかもしれません。しかし、幕末の志士たちが大英帝国や大ロシア帝国と張り合おうと決意したとき、世界の一等国に、アジアと太平洋の最強の国として誰にも媚びなくても生きていける国にするなど、誰が本気で予想できたでしょうか。

 それに比べたら、たった一度、戦争に負けたくらいで縮みあがるなど、先人たちに申し訳ないではないですか。


 最後に、敗戦後も任務を全うしてフィリピンに潜伏し続けた陸軍軍人、小野田寛郎さんの言葉を借りて締めたいと思います。


 日本は戦争に負けたのではない。

 負けたフリをしていただけだ。


 この言葉を、そう遠くない未来の歴史書に書けるように、今を生きる我々は振る舞おうではありませんか。
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