◆かみ合わない相手とのアンハッピーな恋は終わり!
誰にも「好きなタイプ」というのはあるようで、それは外見だったり性格だったり、いやたいていはその両者がその人独特の配合で混じり合い、形成されていくもので。
だが、好きなタイプはあくまで自分本位の嗜好であるから、相手との相性までは考慮されていなかったりもする。
好きなタイプと恋に落ちる=ハッピー……とは限らないわけだ。
いつもいつもなぜかアンハッピーな結末を迎えてしまう恋を繰り返す女性もいる。
いわゆる「不幸グセ」ってやつだよな。
きちんと付き合うまでに至らず、コクっては振られる……という、いきなり玉砕型の恋、要するに単なる片思いばかりを重ねてきた人も少なくないかもしれない。
もし自分にそのようなケが少しでもあると感じるのなら。
この本を手に取ったのも何かの縁だ。
自分の「好み」だとか「恋愛パターン」だとかを、自分なりに振り返って分析して、ホントにそれでよかったのか?
改善の余地はないのか?
そもそも本当に、自分の好きなタイプと信じ込んできた男性像が、自分にとってのベストなんだろうか?
などとつらつらと考えてみてほしいのだ。
どうもうまくいかない恋を続けるというのは、どこかに自分の恋愛についての、思い込みや勘違いや、夢見る夢子さん的なファンタジーの要素が、たぶん人より大きくて、
現実に自分に合う相手がどんな人なのか、という部分のジャッジに誤差を生じさせているのではないのか。
まぁ、恋愛なんてどんなにシミュレイトしたところで、そのとおりにはならないものではあるけれど、
そのとおりにならなさすぎるのも問題アリと、ここは素直に認めてほしいのだな。
なぜうまくいかない恋ばかりしてしまうのか。
結局のところ、どこかかみ合わない相手ばかりを、そう自分で好きこのんで選んでしまっている、ということじゃないだろうか。
かみ合わないなら、かみ合うようにするわ!
あの人にふさわしい女性になるために努力するわ!
と頑張る瞬間も恋愛の醍醐味ではあるけれど、気がつけば自分ばかり頑張って疲弊してしまっていた、なんて経験、きっとあるはずだ。
ムリなもんをいくら頑張ってもやはり、どこかにムリは生じるはずで。
◆愛されることを少しも疑わない女性に、男は弱い
ぼくは男の端くれなので、ここで男目線で言わせてもらうと。
そういうふうに、一生懸命彼女が自分に合わせようと頑張ってくれちゃう関係って、もちろん嬉しくないわけはないんだけど、
それも最初のうちだけで、やがて違う感情が芽生えてくるんだな。
あぁ、こいつは俺に首ったけだなぁ(死語だが)
↓
つまり俺はちょっとエラそうにしてていいんだなぁ
↓
つまり立場は俺のほうが上だなぁ
そんなふうに勝手に優位に立った気分になってしまう。
あげくの果てに、自分から愛することを怠けて、愛されて当然と調子に乗ってしまう。
女性からすりゃ愛されたくて努力してるはずなのに、すればするほど愛を感じられなくなる負のスパイラルに陥ってしまうわけだ。
かみ合わないということは、すなわち、そういうことじゃないのか。
どうせなら、かみ合った恋をしてほしいと思う。「がっつり組み合う」恋愛をしてほしいと思う。
きちんと男性に愛される恋をだ。
愛されることで女性は自分に自信が持てるし、より美しく女性らしく振る舞えるようになる。努力とかじゃなくて、自然にそうなる。
そうなった女性をますます男は愛そうとする。大切にしようとする。
愛し愛される関係をキッチリやってほしいと思うのだ。
愛されて大切にされる快感をしっかりと知ってほしいと思うのだ。
そういう恋を一度でも経験すれば、仮に結果的には別れに終わったとしても、女性として一段成長しているはずだし、なにより自分に自信が持てるはず。
ムリに相手に合わせようとか、追いかけてすがろうとか、思わなくなるはず。
心の底から、等身大の私を愛してくれる人だけ受け入れようと思えるようになっているはずだ。
女性としての揺るぎないオーラをまとっているはずだ。
男は、愛されることを髪の毛ほども疑っていない女性に弱い。
そういうオンナにフラフラとなびき、そういうオンナのために愛をせっせと語り、貢ぎ物を贈るために馬車馬のように働いたりする生き物。そうしたい生き物。
愛される女を愛し、その人から愛されたいと願うのが男である。
まずは自分の恋愛傾向を冷静に分析してみよう。
かなりの独断と偏見が詰まっていることはもう最初に断ってしまうが、この本では、愛される女性のエッセンスを男目線で思いつく限り書きつづってみるつもりだ。
きっとワンセンテンスぐらいは、あなたのヒントになるフレーズがあるのではなかろうかと自負している。
あたしが愛されなくてどうする!と心の底から思えるようになってくれるといいんだけどな。