片づけは、「とても面倒なこと」「イヤなこと」だと思っていませんか?
「せっかく片づけても、すぐ散らかってしまう」「今の状態では、片づけるのはムリ」と思い込んでいませんか?
そして、自分は片づけが苦手という思い込みをしていませんか?
じつは、この思い込みこそ「片づかない素」なのです。
ではここで、提案です。
片づけするのは、
「とてもカンタン」
「楽しいこと」
としたら、いかがでしょう。
そして、
「すぐ散らかることがなくなる」
「片づけられるようになる」
としたら、いかがでしょうか。
イヤイヤ片づけているうちは、部屋もあなたもスッキリしませんし、またたく間に汚くなってしまいます。
問題なのは、今のゴチャゴチャが当たり前になっていること。汚い物に慣れてしまっていること。
まずは、そこに気づくところからです。気づけば、突破口が開けます。気づけば、なんとかなります。
そうして「汚い物が目の前にあると、気持ち悪い」「キレイな状態が好き」な自分へと、ちょっとずつ変わっていきましょう。
片づけは、特別な部屋にすることではなく、居心地をよくする方法です。そして、生活を気持ちよくすることなのです。
もしかしたら、わざわざ自分で、居心地を悪くしていませんか?
なぜ散らかってしまうの?
なぜ片づけられないの?
まずは、自分に聞いてみましょう。
□ とにかく、気づいたら見事に散らかってる!
□「なぜこんな物がこんなところに!?」がしょっちゅう
□ 朝、着ていくのに迷った洋服が散らばってる
□ 何が入ってるかわからない紙袋が、部屋のあちこちに!
□ たまに思いたって片づけると、よけい散らかる
□ こんなに荒れるのは、部屋が圧倒的に狭いせい!
□ 毎日忙しくて、片づける時間がない
□ 片づける気力が湧かない、正直メンドくさい…
□「今年こそちゃんと片づけよう」と誓うのに、続かない
□ 他のことで手いっぱい、家のことは後回し…
もし複数またはすべて当てはまったとしても、どうぞご心配なく。まずは現状に気づくことからです。
気づきは多いほど、片づけをしたくなる自分が現れてきます。
そう、大切なのは「片づけしたくなる」こと。片づけへのモチベーションです。
本書ではこれを「片づけ欲」と言います。
今まで片づけられなかったのは、ただ「片づけたい」欲求が湧いてこなかったから。
育てるべきは、片づけ力ではなく片づけ欲なのです。
片づけ欲を自分に取り込めれば、あとは勝手に体が動いて、自然とスッキリしていきます。
今まで片づけができなかったとしても、それが永遠に続くわけはありません。
苦手という思い込みを少しゆるめてみるだけで、「なーんだ、こんなにカンタンなことだったの?」という、意外な自分を発見するでしょう。