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保守の本分
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政治・社会
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●あるべき保守主義者、あるべき右翼の姿とは

『保守の本分』
[著]noiehoie [発行]扶桑社


読了目安時間:2分
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 保守主義的な態度とは、反進歩主義に軸足を置いて、理性に対する懐疑を持ち、他人のことは放っておこうというもので、もっと簡潔に言えば、まずは今の自分の生活を守る、そしてその目的を達成するために、他人の生活も守る必要があるのだ、という考え方だと思います。ドラスティックな改革の進め方を拒みつつ、自分の周り半径数十メートルの生活圏内のメンテナンスを、驕らずたかぶらず取り組み続ける人々を、私は保守主義者と定義しているのです。

 一方、右翼という概念は、保守思想と多分に重なる面はあるものの、必ずしも保守主義の中に内包されるものではありません。右翼には全体主義・社会主義的な傾向を持つ人々もかなり多く、特に戦前はそうでしたが、戦後もその路線はあったわけで、必然的にイコールで結びつけるものではないのです。

 ただ、一方で右翼思想自体もまた、広い範囲にわたるものの、最大公約数として天皇陛下万歳と言えるかどうかという共通項があると思っています。日本の場合には、少なくともそれが言えなければ右翼とは呼べないでしょう。もしも「北方領土を返せ」「竹島返せ」と主張することが右翼だとしてしまうと、日本共産党までも右翼になってしまいます。

 この尊王的な考えは何を意味するかというと、実際の生活における個人の救済という意味もあります。この日本において、「たとえいかなる出自を持とうとも我々は同じ人間である」という基本的人権の尊重という近代の基本原則を定着させるためには、大変不敬な考え方かもしれないが、天皇陛下のお力をお借りすることこそが最善の方策だと思うのです。

 また、尊王的な考え方以外で、さらに定義を求められれば、前述したように、やはり思想の系譜としては、玄洋社に辿り着きます。外にあっては大アジア主義、内にあっては自由民権と尊王というスローガン。このスローガンは極めて保守主義的なものでもあります。

 玄洋社まで立ち戻り、明治以降の日本の右翼はすべてそこからの流れを汲むという考えに基づけば、彼らが掲げたスローガンは今も有効であり、もちろんそれは大東亜共栄圏的な指向に誤って誘導されてしまう危険性はありますが、反グローバリズムとか、もっと言えば反TPPとか反原発といった政策を、それらすべてを包括できる概念を彼らは提示してくれるのではないのではないでしょうか。


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