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敗戦後遺症を乗り越えて
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政治・社会
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神話と天皇をタブー視した人々への鎮魂歌

『敗戦後遺症を乗り越えて』
[著]渡部昇一 [著] 伊藤隆  他 [発行]扶桑社


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竹田恒泰   

text by Tsuneyasu Takeda


GHQによって禁止された神話教育



 大戦が終結すると、革新勢力が台頭し、神話や天皇を葬ろうとする動きが現れた。それより前は、神話や天皇を否定することは(きん)()とされていたが、戦後、タガが外れたように、(よう)(しゃ)なく神話や天皇を否定する論調が目立つようになり、時には保守勢力と激しく論戦になった。


 これにはGHQの政策が大きく影響していると思われる。彼らは占領を開始すると、直ちに学校での神話教育を禁止した。記紀を「有害図書」に指定したに等しい行為である。20世紀を代表する歴史学者アーノルド・トインビーが「1213歳までに民族の神話を学ばなかった民族は、例外なく滅びている」と述べるように、日本人にとって日本神話は重要なものであった。容易に記紀批判をすることはできない空気があって当然であろう。しかし、GHQはその空気を見事に打ち壊し、誰でも簡単に記紀を批判できるようになった。天皇の否定も同様である。


 そこで革新勢力が主張したのは、たとえば次のようなことである。

「古事記を編纂したとされる(おおの)(やす)()()は実在性が疑わしく、よって古事記は偽書の疑いがある(古事記偽書説)」

「出雲には国はなかったはずであり、国譲りの話は架空である(国譲り(ねつ)(ぞう))」

「137歳まで生きたとされる神武天皇は、実在しなかったに違いない(神武天皇不在説)」

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