平成5年8月、生まれ故郷の熊本にジュニア塾を開塾。翌6年、札幌。8年福岡、9年船橋。そして名古屋、神戸と開塾し、多くの子供たちにゴルフを教えてきたが、その月日の中で、ひとつ、確信を得たことがある。
何より確かなことは、泣く子供ほど、強くなっていった。
試合で負けて泣く、練習で上手くいかなくて泣く、ダブルボギーを叩いて泣く。泣き方、泣き処はさまざまでも、失敗しては泣いていた。それでまた練習する。その繰り返しを何度となく経たヤツが、間違いなく強くなった。
誰だって人前で涙を流すことはカッコいいもんじゃない。でも、感情が自分の限界を超えたとき、自然と涙が溢れてくる。
古閑美保も上田桃子も有村智恵も、そりゃよく泣いた。
逆に、泣くことを我慢していた者はプロを目指さなかった。