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(2021/11/26 追記)

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夢を叶えるアカデミー 成功を呼ぶ13のセオリー
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生き方・教養
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◇“マーフィーの法則”で夢が叶わない理由とは?

『夢を叶えるアカデミー 成功を呼ぶ13のセオリー』
[著]ぐっどうぃる博士 [発行]扶桑社


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 小さなIT会社でシステムエンジニアとして働く山田君。「ビッグになる!」という夢はあるが、安い給料でこき使われ会社のグチを言いながら酒を飲む毎日。成功哲学書や自己啓発書を山ほど読んでも現実は変わらず、成功どころか会社をクビになりそうな気配。そんな日々に嫌気がさし、「夢を叶えるアカデミー」こと『渕上賢太郎研究室』を訪れたのであった。


山田君 博士ぇ、助けてください……。

博士 どうしたのだ、そんなに情けない顔をして。

山田君 オイラ、ビッグになるっていう夢があるんですよ。仕事で成功して金を稼いで、いい暮らしをするっていう。オイラのことをバカにしてたヤツらを見返してやりたいし。
だけど、頑張ってるつもりだけど、ぜんぜん人生は変わらなくて……。最近なんて、成功どころか会社をクビになっちゃうかもしれなくて。うっ、ううう……。

博士 泣くな! それになんだ「オイラ」って。まさか仕事でも自分のことを「オイラ」とか言ってるんじゃないだろうな。

山田君 仕事とプライベートは分けているから大丈夫です!

博士 ここはプライベートの場ではない。

山田君 うっ。

博士 まあ、いい。ところで、どうしたのだ、そんなに気落ちした様子で。

山田君 はい。実はオイラ、いや、僕の会社はもともとのんびりしていて、僕みたいなさえないヒラSEでも、それなりにやっていけてたんです……。

 でも最近、会社が合併して、すっかり空気が変わってしまって。「チャレンジしろ!」「成果をあげろ!」って、すごい上昇志向になっちゃったんですよ。

 ほぼ毎朝、「早朝会議だ」って7時に出社させられるし、ランチタイムにはみんなiPad片手にお店に入り、画面とにらめっこしてるし。

 僕みたいなデキの悪い人間にはつらくて……。このままだと人員整理の対象になっちゃうんじゃないかって、不安で不安で。

博士 なるほど。まあ、クビを免れるための振る舞いというのもあるが、君はそうやってダラダラと会社に居続けられればそれでいいのか? 仕事で成功したいんだろう?

山田君 はい。仕事で成果をあげて、できたらいつか独立して、お金をいっぱい稼いで、AKB48のともちん(板野友美)みたいなコと結婚して、「アイツすげえな」って皆から羨ましがられたいです。でも、そんなの僕にはやっぱり無理じゃないかって。ううう……。

博士 そんなことはない。今、キミが言ったことはすべて叶えられる。なんなら、年収を2倍にもできるし、プールサイドでたくさんの美女に常に囲まれながらシャンパンを飲む、なんてことも可能だ。

山田君 ちょ、ちょっと待ってください。なんスかそれ。早く、早くその方法を教えてくださいよ!

博士 祈れ!

山田君 えっ?

博士 祈るんだ!
「独立してお金ををいっぱい稼いで人が羨む生活ができますように」って神に祈るんだよ。

山田君 神に祈るって……そんな非科学的な。祈ったって叶うわけないじゃないですか!

博士 いや、それが叶うんだよ、山田君。

山田君 博士! 何がなにやらまったくわかりません。僕は何かの勧誘を受けているんでしょうか?

博士 そうだな。まず、この壺を30万円で買いたまえ。古代エジプトから伝わる、「何でも願いが叶う壺」だ。そしてこの壺に向かって、朝晩さっき言った願いを唱えるんだ。それを3カ月間続ければ、君の願いは叶う。

山田君 本気で言ってるんですか! 30万円なんてお金、安月給の僕には出せませんよ。やっぱり相談料無料なんて怪しいと思ったんだ……。

博士 じゃあいくらなら出せる?

山田君 300円くらいなら……。

博士 ならそれでいい。

山田君 いいんかいっ。って、博士、なんなんですか。僕を騙さないでください。この上、騙されてお金を取られたら、ぼ、僕……。

博士 君が戸惑うのも無理はない。しかし、心配はいらない。

 祈りの意味を理解するために、まず、「信じること」の話をしよう。
「マーフィーの成功法則」というものがある。マーフィーという言葉を聞いただけでうさんくさいと思うかもしれないが、まあ聞きたまえ。

 このマーフィーのキーは「100%信じることができれば、その願いは叶う」というものだ。

 また、アメリカにナポレオン・ヒルという成功哲学の元祖みたいなのがいる。彼は鉄鋼王カーネギー石油王のロックフェラー自動車王のフォードなど名だたる成功者500人にインタビューした。すると、皆、口を揃えて「夢の実現を確信することが、夢を叶える力になった」と言ったという。

 100%信じることができれば、その夢は実現するんだよ。

 私は自分の経験からも、それは正しいと考えている。

山田君 う〜ん、それは彼らが、才能や運、人の何十倍も努力できる強さを持った、特別な人だったからじゃないですか。信じても夢が叶わない人のほうが多いでしょう。

博士 山田君。

 これはとても微妙で難しい問題なのだが、注意深く聞いてくれ。


 この世界は、多くの人が思っているほど、制限されていない。ブサメンや年収が低い人間でもかわいい女とつき合えるし、学歴が低かったり、特技がない人間でも大金持ちになれる。ところが、多くの人は、この世界に自ら制限を与えている。

「イケメンや金持ちがモテる」
「学歴の高いヤツが出世する」
「必死に努力することで成功は勝ち取れる」
「良い行いをした人間が成功する」

 など、さまざまだ。


 でも本当にそうだろうか?

 身の回りで、ブサメンがモテていたり、学歴の低いヤツが出世していたり、努力してないヤツが勝っていたりするだろう? 人間として悪いヤツもたくさん成功しているし、いい行いをしている人が大変な目にあっていることもある。


 成功しない人間に共通する特徴の一つは、自分が持っている世界観に限界を課していることだ。「世間が不況だから俺はうまくいかない」「ブサメンだからモテない」なんて本気で信じている。

 うまくいっていないヤツと飲みにいくとわかるが、彼らはうまくいかない理由ばかり話しているはずだ。

山田君 僕だって何でも思いどおりになる世界を信じたいです。子どものころは信じていましたよ。でも本当にうまくいかないから、徐々にそう信じるようになっちゃったんです。

博士 そこだよ、山田君。
「パターン認識」の話をしよう。


 ジェフ・ホーキンス著『考える脳 考えるコンピューター』(ランダムハウス講談社)を参考に僕の考えを言えば、人は情報から一貫したパターンを抽出する。そして、いったんパターンを抽出すれば、そのパターンに「もっともらしい理由」をつけようとする。そして「もっともらしい理由」が見つかれば、今度はそれを「当たり前のこと」として理解し、忘れるのだ。

 たとえば、まず、うまくいかないことが何度か起きる。合コンを何度しても女性に相手にされないとか、就職活動をしてもうまくいかず落ちまくるなどだ。

 そうするとそのパターンを人は抽出する。パターンを抽出すると、我々の脳は、自然に「もっともらしい理由」を探す。たとえば、夢を抱いて何回か挑戦してもうまくいかなかった場合、「才能がないからだ」とか「運がないからだ」というふうにな。


 そうして、自分が一番納得できる「うまくいかないもっともらしい理由」を見つけて、「だから自分は成功できない」と自分の可能性を制限していくんだ。
「僕は合コンに行っても誰からも相手にされなかった。なぜならブサメンだから」

 という具合に。


 そうしたことで、そいつの人生に一つ制限が加わったことになる。そして、気がつけば、成功しないヤツが見ている世界は、制限だらけになっている。

山田君 信じればうまくいくと言いますが、でも、信じても絶対ダメなことってあるじゃないですか。たとえば、信じれば人は生身で空を飛べるかっていうと……。

博士 その話に対する論理的な説明はできるが、長くなるからやめておこう。

 でもまあ、強引に一言でいえば、「100%信じれば、それは現実になる」の真偽は、「100%信じたかどうかを客観的に評価できる手段」がない限り、質問に答える手だてはない。


 そして山田君、キミは今そこまで考える必要はない。実際に空を飛びたいと思っていないだろうし、少なくとも、今の山田君の願いは、空を飛ぶより、ずっと信じやすいだろう。

 重要なことは、多くの人間が信じているリアリティ(現実っぽいもの)より、リアル(現実)の世界は、ずっと自由度が高く制限がないということなんだ。

 そして制限のない自由な場所で生きている人間が成功しているということなんだよ。


 夢を叶えるというのはな、「キミがもっともらしいと信じている制限だらけの世界」の制限を、どれだけなくしていくかという作業なんだ。


 キミは今、「才能や、努力や、運がないと夢は叶わない」という世界を信じている。

 でも、才能がなくても、努力しなくても、運がなくても、夢は叶うかもしれない。その世界を信じることが、夢を叶える最初の一歩なんだよ。

山田君 博士……! いい話ですね(涙)。

 わかりました! 100%信じれば夢は叶う、僕も夢を持って、それを信じます!


 さっきまで、「どうかしてるぜ!」ってブラマヨ吉田のギャグをどこでかまそうかと思っていたんですが、言わなくてよかったです。

 でも、そこに祈りがどう関係するんですか?

博士 ギャグをかます隙を狙ってたなんて、どうかしてるぜ!

 いやいや、ところが、先ほども言ったように、人は何事も100%信じ切るのは難しい。そのために「祈り」というフォーマットが生まれたと私は考えている。つまり、「祈る」という行為をすることで、「100%信じる」ことができるようになる、ということだ。

 これについては、次回、話をしよう。





今回の定理


 成功、夢の達成を妨げるものは、自らの「制限」にほかならない。夢を叶える第一歩は、自らの制限をはずしていくこと。



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