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リスクテイカー孫正義の二つの側面

『孫正義秘録』
[著]大下英治 [発行]イースト・プレス


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「豆腐を数えるように、一丁(一兆)、二丁(二兆)と売上げを伸ばす会社にする!」


 かつて孫正義が、創業間もないソフトバンクの前身である「ユニソン・ワールド」の二名のアルバイト社員を前に語ったとされる言葉だ。


 若き日の孫が日々、唱える“夢物語”と“大言壮語の(おお)()()”にしか聞こえなかった二名のアルバイト社員は数カ月後に社を去ったという。


 孫は一九歳で自ら定めた「人生五十カ年計画」において、「はじめに」で触れたように、五十代を事業の完成期と記した。


 まさに、三八年前の志がいま現実化している。


 リスクテイカー孫正義、その内実には二つの側面があるように思う。


 一つは、「タイムマシン経営」を即断即決する事業家の側面だ。


 二〇〇六年にボーダフォン日本法人を約二兆円かけ買収し、本格的に携帯事業に乗り出したことは特筆に値する。会社のカラーを変革させるどころか、伸るか反るかの社運を賭けた「大博打」だったことを本書で多くの関係者が証言している。


 もう一つは、優れた欧米型の投資家でもあることだ。


 のちに詳しく述べるが、創業間もない赤字会社だった中国のネット通販企業のアリババに、孫は今から一五年前に二〇億円を先行投資し、筆頭株主となっている。


 他の保守的な経営者や与信審査に手厳しい金融関係者の眼からすれば、海のものとも山のものとも知れない三十代のインターネットベンチャー経営者に、二〇億もの大金の投資を、会って五分で決断することなどあり得ないであろう。


 同様のエピソードは、半年ほど前までスタンフォード大学の大学院生に過ぎなかった若者が立ち上げた、僅か十数名のベンチャー企業であった米国Yahoo!に一〇〇億円の出資を即決したことにも表れている。


 その投資リターンは現在、何百倍、何千倍もの市場価値をもつ。孫が「アジアのウォーレン・バフェット」と言われる所以(ゆえん)だ。


 本章では、リスクテイカー孫正義の読みがズバリ当たり、米ニューヨーク証券市場に過去最高額の上場を昨年秋に果たしたアリババの快進撃と、そのいっぽう、二〇一五年三月期の四半期決算会見で孫自身が「挑戦してみて、山の険しさ、高さを改めて認識している。苦しい戦いがはじまった」と吐露した米スプリント買収後の動向を各経済誌のリポートを参照しながら見ていきたい。


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