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孫正義秘録
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雌雄を決する孫の粘り

『孫正義秘録』
[著]大下英治 [発行]イースト・プレス


読了目安時間:11分
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 さて、ジフ・デービス出版部門買収のために残った課題は残りの数百億円の調達だけだった。


 孫は、これまで取引していた日本の銀行に融資を頼んだ。日本の銀行はアメリカの銀行と違い、MAには慣れていない。判断するのに時間がかかった。


 担当者は言ってきた。

「入札期限に間に合うように、返事はします」


 孫は、競合相手がどれくらいでジフ・デービスを買うか徹底的に調べあげていた。そのうち、関係者たちの声が聞こえてきた。

「この入札にもっとも熱心なのは、ソフトバンクだ」


 孫にとっては、まさに追い風だった。


 孫は、入札を五日後に控え、ニューヨークに足を踏み入れ、現地のチームと最終的な詰めに入った。しかし、内心おだやかではなかった。

〈いくら入札価格が決まっても、日本の銀行がゴーサインを出してくれなければ不可能だ〉


 時間が経つにつれて、融資する銀行の回答がニューヨークの孫のもとに送られてきた。


 入札当日の一九九四年一〇月二五日の夜明け前、すべての銀行が融資を決定した。残りの調達も目処が立った。孫はまったく疑いもしなかった。

〈これで、ジフ・デービス出版部門はおれの手に入ったようなものだ〉


 孫は、投資銀行であるモルガン・スタンレーの事務所で、ソフトバンク常務兼財務経理部長の小林稔忠、投資アドバイザーとともに入札価格の詰めにかかった。

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