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(2021/11/26 追記)

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孫正義秘録
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あおぞら銀行買収と売却

『孫正義秘録』
[著]大下英治 [発行]イースト・プレス


読了目安時間:13分
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 ソフトバンクの財務戦略を統括するソフトバンク取締役である笠井和彦が、孫正義と知り合ったのは、一九九六年のころと記憶している。


 笠井は、一九三七年一月一六日に香川県高松市で生まれた。香川大学経済学部を卒業後、一九五九年四月に富士銀行(現・みずほ銀行)に入行。ニューヨーク支店長を経て、一九九〇年五月に常務に昇格、一九九一年六月に専務、そして、孫と会ったころには富士銀行、ナンバー2の副頭取を務めていた。


 笠井は、富士銀行の食堂で孫と昼食をともにした。ちょうど、コンピュータ業界では、Microsoftが「Windows95」という画期的なOSを発売するとともに、インターネットというツールが脚光を浴びていた。


 しかし、孫とちょうど二〇歳離れた笠井は、コンピュータには抵抗感を抱いていた。インターネットとはどのようなもので、そのツールが広まることによって社会がどのような変化を遂げるのかもわからなかった。


 笠井は、孫に率直に訊いた。

「孫社長、インターネットとはどんなものなんですか」


 孫は、ぴたりと箸を止めた。

「それは、ですね」


 孫の目の色が、それまでと変わった。四〇を過ぎているとは思えぬきらきらとした輝きをたたえ、食事などはそっちのけで、身を乗りださんばかりに語りはじめた。


 孫の小気味よい語り口と、その言葉ひとつひとつは、「インターネットは難解なもの」と凝り固まる笠井を溶かすようであった。


 つい、笠井はうなずいていた。

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