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底抜けに明るい大黒柱

『真っすぐに生きる』
[著]井上尚弥 [発行]扶桑社


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[父・真吾]


 1993年4月10日、私にとって第2子である長男が生まれました。


 3190gの赤ちゃんに、私たちは和尚さんの「尚」を取り、“真っすぐ育つように”という意味をこめて「尚弥」と付けました。


 これが怪物ではなく、人間・井上尚弥の誕生日です。活発でヤンチャな幼少時代でした。


 ちなみに姉・晴香の名前の由来は、晴れの日のように明るく清々しい女の子になるように。弟・拓真は、逞しく育つようにと、本当は「逞」という文字で、“たくま”と付けたかったのですが、この漢字では名前として認可されず、代わりに「拓」と私の真吾の一字を取って拓真と付けました。


[息子・尚弥]


 僕は真っすぐ育っているのだろうか。


 改めてそう聞かれると自分では何とも言えないが、実際に、自宅周辺のアップダウンの激しい道を、僕はひたすら突っ走った記憶がある。


 僕の生まれ育った神奈川県座間市は、米軍基地でも知られているが、相模原台地と呼ばれる起伏の多い地帯でも知られている。


 多摩川丘陵と相模川の狭間。小田急線座間駅を降り、何度も坂を登ったり下ったりしたあとに、2階建ての家がある。


 ここで僕は育ち、今も生活している。


 拓真や姉に限らず、僕は大喧嘩をした記憶が少ない。


 どちらかがちょっかいを出して、小競り合いになるのはざらにある。でも学校で、一人で何人も相手をしたヤンキー時代とか、そんな武勇伝はまったくもって思い当たらない。


 喧嘩最強の不良少年が、ボクシングで一躍スーパースターへ。そんなシンデレラストーリーが僕にはありえない。それが自分に「普通の人」を感じる理由の一つだ。



 さらにいえば、我が家は昔からとことん明るかった。まず、大黒柱である父が底抜けに明るい。マンガ『あしたのジョー』の悲壮感とは無縁で、それがボクシングの厳しい練習メニューさえ、しょっちゅう泣きながらやっていたにもかかわらず、楽しかったと思わせている。



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