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目指せ、史上初の高校8冠王

『真っすぐに生きる』
[著]井上尚弥 [発行]扶桑社


読了目安時間:3分
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[息子・尚弥]


 軌道に乗った僕は1年生で3つの全国大会をすべて制覇。手ごわい相手はもちろん何人もいたけれど、さすがにこの時点で勝てる自信は確かなものになってきた。


 そして、専門誌にこんな言葉が載るようになった。

「史上初の高校8冠制覇なるか」


 高校ボクシング界には、春の選抜、夏のインターハイ、秋の国体で計3つの全国大会がある。


 このタイトルをすべて取れば、いわゆる「高校3冠王」となるが、先述のキッズ旋風により、近年は1年生や2年生からこのタイトルを制すケースが増え始めた。4冠王、5冠王が珍しくなくなってきたのだ。


 今でも6冠王以上は決して多くない。1人目は千葉・習志野高校で、のちにWBC世界フェザー級、スーパーフェザー級のチャンピオンにもなる粟生隆寛さん。2人目がミドル級で活躍した埼玉・花咲徳栄高校の大迫亮さん。3人目が大阪・興国高校の井岡一翔さんで、4人目は去年、大阪朝鮮高校の李健太君が果たした。



 それ以前には、4冠以上の優勝者はほとんどいない。自分に期待がかかって少しずつ学んだが、高校ボクシング界には以前、インターハイしか個人戦の全国大会がなかった。現在40歳の元WBA世界ライトフライ級チャンピオン、山口圭司さんが函館大有斗高校時代に3冠達成で知られたが、複数タイトルというのは、その頃からの文化だそうだ。いまだ語り継がれる「伝説の20冠王」のような名選手はいない。


 粟生さんの翌年には、村田さんにも2人目の期待がかかった。だが最後の国体で、所属の京都府自体が出場できずに涙を飲んだ。


 国体は県対抗であり、個人が強くても、県が弱ければ出場できない。つまり、インターハイ以外には、運や環境も問われるのだ。


 また、選抜の開催は3月で、3年間で2度しか出場のチャンスがない。したがって、高校の全国大会は、3年間で合計8回なのだ。


 これを全部獲れば一つの伝説になる。ちょっと考えただけでもわかった。


 それまではまったく意識していなかったが、期待がかかれば意識をするようになるし、父もやる気満々に「意識をしていこう」と言った。



 取材をされるようになったのもこの頃からだ。


 僕は「史上初の8冠」という目標をためらいなく答えた。


 ところが、その特集記事を読んだという友人から、こんなメールが届いた。

『さすが尚弥だな! 10冠王とはスケールが違う』


 何それ……!?


 思わず目を丸くしたのは、沖縄で行われた2度目のインターハイのときだった。



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