[父・真吾]
私は「勝つこと」には姿勢としてこだわりますが、「無敗」より内容を重視します。
モハメド・アリ対ジョー・フレージャーみたいに、昔は「無敗対決」というのに大きな関心が高まったと思うんです。決着を付けようぜみたいなシチュエーションとして自然ですからね。でも実際の映像を観られることが増えてくると、戦績とは関係なく、トップ選手たちのつぶし合いを観られることが増えてきました。つぶし合いをするんですけど、いい勝負をすれば、そこから落ちていかないじゃないですか。
私が子供たちに求めているのは数字の強さではなく、実際の強さです。そのためには、負けることも覚悟します。