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金正日の料理人
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北朝鮮版オレオレ詐欺

『金正日の料理人』
[著]藤本健二 [発行]扶桑社


読了目安時間:11分
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狙われた金正日お気に入りの女性歌手


 日本で、「オレオレ詐欺」の被害が続出しているが、実は北朝鮮でも、同じような事件が起こっていた。

 一九九五年頃から、ピパダ歌劇団の一人の女性歌手が、金正日の宴会の席に呼ばれるようになっていた。金正日はこの歌手をとても気に入った様子だった。そして、五、六回目に呼んだとき、なんと彼女にキャデラックをプレゼントした。

 彼女は帰国者で、名前をチョ・チョンミといった。

 金正日は歌手の技術の巧拙にはあまり興味がなかった。しかし、感情がこもっていない歌には容赦がなかった。反対に感情が伝わってくる歌には人一倍満足するタイプだった。もちろんチョ・チョンミは後者である。

 また、金正日は韓国人歌手のキム・ヨンジャの熱烈なファンでもあった。あの体全体で感情を表現する歌い方に惚れ込んだのだ。だから何度も北朝鮮に呼んで歌わせたのだ。

 金正日からキャデラックをプレゼントされた話はすぐさまピパダ歌劇団の中で広がり、あっという間に平壌中に広がった。

 宴会中に、私とチョ・チョンミは、『みちづれ』をデュエットで歌ったこともあった。

 また、私が地下食堂で働いているとき、私の前のカウンターに彼女が座ったこともあった。日本の母親を連れていた。その母親と私で、平壌のゴルフ場でプレーしたこともあった。

 ある晩、十時半頃にチョ・チョンミの家の電話が鳴った。
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