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小泉純一郎・進次郎秘録
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政治・社会
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郵政民営化闘士の原型

『小泉純一郎・進次郎秘録』
[著]大下英治 [発行]イースト・プレス


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 小泉又次郎は、明治四一年五月一五日の第一〇回総選挙に、()(ざき)(ゆき)()らの所属する、今でいう野党の猶興会の候補者として神奈川県郡部区から立候補した。三〇五八票を獲得し、二位で当選した。四三歳であった。


 これ以後、昭和二〇年まで三八年間、一二回にわたって当選をつづける。


 大正七年に入って、普通選挙運動、いわゆる、デモクラシー運動がにわかに活発化した。そのころ、選挙権は、直接国税一〇円以上の納付者だけに限られていた。その納税要件を撤廃することをもとめる普選運動への動きは、大正七年夏の米騒動をきっかけとして、一気に全国に広がった。東京をはじめとした一六の都市でデモ・集会が行われた。



 大正九年二月一一日、全国各地で普選大会が開かれた。東京では、関東労働聯盟の民衆大会が芝公園で、上野公園竹の台では普選期成同盟の国民大会、上野の両大師前では立憲労働党の参政権獲得民衆大会が開かれた。参加者は、五万人にもおよんだ。


 又次郎ら全国普選連合会の幹部は、十数台の自動車を連ねて、日比谷に向かうデモ隊を途中の沿道に出迎え、敬意を表した。


 ところが、デモ隊が、音楽堂で混乱した。警察官が演説の中止を命じたため、民衆と乱闘をはじめたのである。


 警察官は、一喝した。

「徽章をつけている幹部以外は、全部この堂から出ろ!」


 又次郎は、普選派代議士の目印である自バラを胸につけたまま、()(なか)(ぜん)(りゆう)()()()(きち)らとともに乱入した。


 又次郎は、怒鳴りまわった。

「巡査横暴、横暴!」


 さらに、立川監察官に食ってかかった。

「民衆を追い出す以前に、まず巡査から追い出したまえ! そうでなければ、いつまでたってもこの騒擾は鎮静しない」


 さらに興奮した又次郎は、新聞記者と私服警官を見まちがえ、襟首をつかまえた。

「貴様たちが悪いんだ。制服もつけず」


 ぶん殴った。


 この奮闘は、のちのちまで語り継がれた。


 孫の純一郎が、まわりからいくら反対されても、郵政三事業民営化の旗を降ろそうとしない闘士の原型が、ここにあるといえよう。


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