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小泉純一郎・進次郎秘録
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政治・社会
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政界引退と進次郎後継指名

『小泉純一郎・進次郎秘録』
[著]大下英治 [発行]イースト・プレス


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 平成二〇年九月二五日、突然、小泉純一郎は政界引退を表明し、マスコミを騒がせた。奇しくも、麻生太郎内閣の初日という電撃発表だった。


 自民党横須賀支部に、純一郎から連絡が入った。

「二七日に、緊急講演会を行いたい」


 この意向を受け入れ、打ち合わせの会合が開かれることになったのである。


 純一郎は、この日の夜七時から横須賀市で行われた内輪だけの後援会で、後援者に今期限りでの引退を伝えた。

「三六年間世話になった。総理を辞めたときから引き際を考えていた。自分の役割は済んだ。引き際を大事にしたい。自分なりに燃焼した」


 会合には、次男で私設秘書の小泉進次郎も同席しており、純一郎自身は進次郎を後継に指名した。

「後継には、進次郎を認めてもらいたい」


 そう言って、純一郎は頭を下げた。


 進次郎も、真剣な表情であいさつした。



「父の意を継いで厳しい戦いに挑んでいきたい。認めてもらえれば、やらせてほしい」


 民主党公認候補で弁護士の(よこ)(くめ)(かつ)(ひと)は、小泉純一郎引退の電撃ニュースをテレビで見て知った。画面には、純一郎が後継者として指名した次男・進次郎の姿が映し出されていた。

〈こんな存在がいたのか……〉


 どう見ても、横粂と同じ世代の青年だ。

〈まさか、この青年が、自分の戦う相手になるのか?〉


 正直、信じられなかった。横粂の対戦相手は、あくまで小泉純一郎だと思っていた。


 それから二日後の九月二七日、純一郎は、地元の横須賀と三浦の同志会総会にそれぞれ出席し、正式に引退の報告し、その場で進次郎を後継者として紹介した。


 世襲との批判もあったが、純一郎は言った。

「自分は、二七歳で衆院選に挑戦した。進次郎も二七歳。しっかりやれるはずだ。親バカと言われるだろうが、わたしが二七歳のときよりも、しっかりしている。政治家になりたいかと聞いたら、『なりたい』と言った。自分は変人ではない。子どもがかわいい、普通の親なんだ。できれば、親バカぶりをご容赦いただき、ご厚情を進次郎にいただければと思います」


 支持者の前に立った進次郎は、襟足の長い髪型で、毛先を整髪剤で遊ばせ、お洒落することを意識する、そんないまどきの二七歳だった。そんな進次郎は爽やかな容貌ということで、「イケメンジュニア」として、たちまち話題になった。すでに、女性からのウケも上々だった。


 それから、進次郎は、翌年の夏に行われる衆議院総選挙に向け、横須賀や三浦を歩き回った。ただ、小泉純一郎は、後継者として進次郎を指名しておきながらも、いっしょに選挙区の支援者へあいさつをして回ることもしなければ、応援を要請することもなかった。後援会幹部も、最後まで、純一郎の口から「進次郎に投票してくれ」と言う言葉を聞くこともなければ、「進次郎を応援してくれ」と頼まれることは一度ももなかった。


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