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すべてのJ−POPはパクリである
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エンタメ
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はじめに

『すべてのJ−POPはパクリである』
[著]マキタスポーツ [発行]扶桑社


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 私はこの十余年、ミュージシャンとしては「マキタ学級」というバンドを率いてCDをリリースし、芸人としては音楽ネタを作り続けてきました。事務所の先輩である水道橋博士からは「いつ売れてもおかしくない」と言われていましたが、皆さんの目に触れることのないアンダーグラウンドで活動していました。ところが、2011年に『十年目のプロポーズ』という曲を作ってテレビ番組で披露したところ、各メディアで注目されることになり、配信チャートでもスマッシュヒットを記録したのです。


 この曲は、私が芸人として、そしてミュージシャンとして曲を作るときに行う「音楽分析」に基づいたネタで、昨今のヒットしたJ‐POPの傾向を分析、検証、再構築して作り上げたものなのです。



 私はもともと音楽理論を学んできたようなタイプの人間ではありませんが、自らミュージシャンとして手さぐりの試行錯誤をするうちに「ヒット曲にはある共通のパターンがある」ということに気が付きました。それに気付いたのは子供時代からの私の「ものの見方」が影響しているのではないかと考えています。



 子供の頃の私はピアノ教室などに通う同級生をいつもバカにしていたような、非常に単純明快な悪ガキタイプでした。しかし、昔から人の特徴をとらえたりマネをするのはすごく得意だったのです。学校の先生が言いそうなことを友人の前で披露して笑わせてみたり、似顔絵を描いてみたり、といわば「モノマネ」を肌感覚でやっていたわけですが、「なぜ、この人はこういうことを言いがちなのか?」ということがすごく気になってしまうタイプの人間なのです。


 そして、今、「このミュージシャンはなぜこういう作詞作曲をするのか?」ということが気になってしまい、その分析結果の発表を音楽でやっているわけです。この分析は、芸人としては「作詞作曲モノマネ」というネタとして結実しています。


 しかし、私がやっていることは単なる「モノマネ」ではありません。文字通りではありますが、作詞作曲という「技法」のモノマネなのです。そして、この作詞作曲モノマネというジャンルを確立してからは、自分のやっていることの秘密を解き明かせば、音楽に興味のない人、ごく普通の人にも、「この生きづらい世の中を生きやすくするヒント」をご提供できるのではないか、と僭越ながら考えるようになりました。



 さて、読者の皆さんは「何で音楽のモノマネが、現代社会をサバイブするヒントになるのか」という疑問を抱かれたのではないでしょうか? それにお答えするのには、少し今の世の中というものを語らなくてはいけません。



 私の初の著書『一億総ツッコミ時代』でも書いたことなのですが、今は「自己表現力の時代」だ、と考えています。


 普段はどんなにおとなしい人でもブログやフェイスブック、ツイッターなどで「表現」をしていたりする。そのように皆が表現することが当たり前の時代だからこそ、「表に立とうとする人間」はより確かな「表現力」が問われるわけです。


 その表現力を高めるのに必要なのが「プログラミング力」と「オリジナリティー」です。私の場合は自分のオリジナリティーを追求していくなかでたどり着いたのが、作詞作曲モノマネというネタであり、プログラミングの手法でした。


 ここで唐突に「プログラミング力」という言葉が出てきましたが、要は「ヒットする」もの、つまり、人々にウケる音楽、言葉、ネタなどには、ある程度の法則性があり、その法則をつかんで組み立てれば誰でも「そこそこの表現」ができてしまうのです。


 そんな「いい方法」は奥義化せず、むしろ皆と共有してしまいたい。そして、それが現在訪れている「シェアする世の中」にも合致している行動なのです。


 だからこそ、私がつかんだ「ヒット曲の法則」を公開し、まずは音楽方面での皆の表現を高めてしまおう、というのがこの本の第1の趣旨です。



 しかし、プログラミング力だけでは、「そこそこの表現」にとどまってしまいます。最終的に「売れる表現」を作るにはその人の「唯一性=オリジナリティー」が必要です。


 私にとって作詞作曲モノマネは、最高の音楽を作るための手段であり、モノマネをすること自体が目的ではありません。皆が表現をしようという同調性が支配する世の中で、音楽に限らずそのほかのジャンルでもオリジナリティーを確立する方法としてお伝えするのが、この本の第2の趣旨です。



 では、オリジナリティーを獲得するためにはどうしたらいいのでしょうか? ぜひ、この本を読み進めてください。この私が広げた「大風呂敷」が畳まれるや否や? ぜひ楽しんで読んでいただければ幸いです。

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