多くのマスメディアで取り上げられた
「ネオヒルズ族・与沢翼」は
たくさんのバッシング、誹謗・中傷を受けた。
悪い噂でもいい――。
自分の知名度を上げるためには、そう思っていた。
慢心のさなか、私が直面したのは
役員らとの別れ、
数年来ともに過ごした恋人との別離、
3億円にものぼる税金の滞納と厳しい徴収、
そして、会社倒産の危機……。
たくさんの挫折が教えれくれた。
私は間違っていた、と。
「もうだめかもしれない」
「今、ここから逃げ出せたらどんなに楽か」
何度もそう思った。でも、逃げなかった。
私の愚かな過ちを戒めるためにも、
これまでの失敗や悪行、すべてをさらけ出し、
徹底的に恥をかき、反省したい。
今はもう、有名にならなくてもいい。
有り余るほどの高価なものも不要である。
ただただ、自分の周りの人たちを大切にしたい。
そのために、私は秒速で変わった。
私は今、前を向いている。
そして、これだけは確信を持って言える。
「ネオヒルズ族・与沢翼」は、もういない。