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告白 秒速で転落した真実
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第2章 「与沢翼」を演じていた日々

『告白 秒速で転落した真実』
[著]与沢翼 [発行]扶桑社


読了目安時間:4分
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 ネオヒルズ族のトップ。20代にしていくつもの高級マンションを借り、都内をフェラーリやロールス・ロイスで移動するバブルな男。数億円の札束を並べ、美女たちをはべらせ、毎晩のように繰り広げられる豪遊。とにかくしこたまお金は持っているが、品がなくどこか怪しい男。「与沢翼」という言葉を聞いたとき、そんなイメージを抱いていた人も多いだろう。



 私自身、世間の人たちから、自分がどう見られているのかを知らなかったわけではない。むしろ逆だ。このような派手な金遣いを見せたら、普通の人なら羨望を通り越して、私に嫌悪感を抱くだろうことは理解していた。


 だが、そのイメージを正そうと思ったことは、これまで一度もなかった。



 インターネット情報ビジネス参入時、とにかく私はブランドもなければ、実績もなかった。そんな私がこのビジネスで成功するためには、「悪事千里を走る」のことわざどおり、「知名度を上げることが最優先である」と考えていた。悪い噂より良い噂のほうがいいに決まっているが、良い噂を立てるのは難しい。一方、悪い噂は人の興味を引く。悪い噂もないが、良い噂もなく誰の目にも留まらない人よりは、悪い噂でも目立っているほうがよっぽどマシだと考えたのだ。実際にネットのビジネスではアクセス数がものをいうからだ。



 時には悪評が立っているほうがいいこともあった。


 例えば、たいていの人からすれば、私に対する印象はマイナスの印象から始まることになる。だが、事前の印象が悪すぎて、いざ実際に会ったときには「なんだ、意外としっかりした人なんですね」と、そのギャップに驚かれることも多かった。いかに世間の評判が悪かったとしても、実際に会ったり、話をしたことのある人は私のことを認めてくれる。それがわかっていたからこそ、世間からの誹謗中傷に対して反応する必要を感じていなかったのだ。



 とはいえ、最初のころは、たとえ知らない人だとわかっていても、自分を悪く言われることはつらかった。「なんで直接会ったこともない人たちに、ここまでひどいことを言われなきゃいけないんだ」「根も葉もないことを勝手に書き散らすんじゃない!」と腹立たしく思うこともしょっちゅうあった。だが、人間とは慣れるもので、何度も誹謗中傷を受けるにつれて、次第に悪口を言われることにも慣れていった。


 また、私が普段接するような企業の経営者たちはインターネットの誹謗中傷などをほとんど見ていないことも、私がインターネット上などでの悪評を気にしなくなった理由のひとつだ。忙しい人は2ちゃんねるなど見ない。逆に「え、与沢くんってネット上で叩かれているんだね。なんでなの?」と驚かれるほどだった。



 実績があればそれでいい。同業者のなかでは間違いなく最大の広さのオフィスを借りて、月商だって数億円になるときもあった。しっかりした真面目な社員たちが揃っている。私には実績があるのだ。ならば、多少悪いイメージがついてこようとも、決して恥ずべきことではないと思っていた。



 だからこそ、2013年4月ごろ、のちに辞任することになる役員たちから「会長はもっとメディアに露出して、会社の宣伝をしてください」と言われたときも、すんなり受け入れられたのだ。とにかくメディアに露出して、「与沢翼」の名前を売る。そして、私の認知度が上がれば、必然的に会社の名前も有名になるはず。いかに人に嫌われようとも、バカにされようとも、会社のためになるのならば、それでよい。


 知名度を上げるためには、ネタとして一見バカに見えるほど派手で豪奢な生活をしてみてはどうかとも思った。高級マンションに住み、高級外車を乗り回す。そして、毎晩のように六本木などの歓楽街で豪遊する。まさに絵に描いたような、遅れてきたバブルな男。そんな「偶像」をつくりあげようと決意した。


 それ以来、ただひたすら派手に遊ぶこと、見せること、パフォーマンスを取ることが私の仕事になった。ただ湯水のようにお金を使い、人さまの目を引くようなことをしていればいいのだから、こんなに楽なことはない。私はすぐにその生活に溺れていった。



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